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騙し騙され気分爽快な洋画!The Sting(スティング)

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あなたが良いと思った洋画を教えてください

The Stingスティング)です。 監督ジョージ・ロイ・ヒルがメガホンをとり、1973年にアメリカで公開されました。 主演は2人で、 裏世界では有名な伝説的詐欺師ヘンリー・ゴンドーフを演じるのはポール・ニューマン、 駆け出しの若手詐欺師ジョニー・フッカーを演じるのはロバート・レッドフォードです。 ポール・ニューマンロバート・レッドフォードは 1969年公開の『明日に向って撃て!』で共演しており、 本作では再共演を果たしたことでファンを興奮させました。

 

物語は、若手詐欺師のフッカーがギャングの手下を詐欺にかけるところから始まります。 師匠の詐欺師と共にフッカーはまんまとギャングの手下から 大金をせしめることに成功しますが、 そのことがギャングの親玉にばれて 親同然であった師匠は殺されてしまいます。 フッカーは伝説的詐欺師のゴンドーフを訊ね、 師匠の恨みを晴らすべく 詐欺師としてギャングの親玉からさらに多額の金を騙しとることで 復讐をしようと奔走し始めます。 2人の詐欺師が命をかけて挑む大勝負。 用心深く冷酷なギャング相手を 完全に欺くことはできるのか―。 題名の’Sting’とは俗語で「騙す・ぼったくる」という意味です。

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

オノ・ナツメという漫画家が1998年に発表した短編漫画のなかに、 The Stingの魅力を表しているストーリーがあります。 (『Tesoro オノ・ナツメ初期短編集1998*2008』収録「senza titolo #3」 株式会社小学館より2008年6月4日初版第1刷発行) 街の権力者(直接には触れていませんがおそらく裏社会でも力のある人物)が 結婚30周年のパーティーで出す料理を、と お気に入りのレストランのシェフに依頼します。 しかしシェフはパーティーの日に用事があるからと依頼を断ります。

 

一度は引き下がった権力者ですが シェフの用事というのがどうやら昔の映画を再上映するシネマでの映画鑑賞ということを知り、 部下を従えてシネマの前でシェフの身柄を拘束します。 たかが映画で自分の依頼を断るとは何事だと言わんばかりに 冷酷に淡々と圧力をかける権力者。 それでもシェフは部下に取り押さえられながら どうしても映画を見せてくれ、 幼馴染が好きだった映画で、劇場で見る機会は今しかないんだと 食い下がります。 一体今何を上映しているんだと見上げた先には The Stingの看板が。 「やってたのか 知らなかった・・・くそっ。」と苦々しく吐き捨て、 シェフを解放するよう命じる権力者。 そして最後にこうつぶやくのです。 「スティングなら仕方ない。」 上に挙げたのはあくまで漫画の中のストーリーですが、 確かにThe Stingには 街の権力者にシェフの料理をあきらめさせる 十分な魅力があるのです。 公開が今から約40年も前の映画なのに、 野暮ったい古臭さを全く感じさせません。

 

まるで手品のように相手を華麗に罠にはめる詐欺師の生き様と 自分たちを陥れようとする者に知的かつ暴力的に立ち向かうギャングの生き様が 気持ちいいくらいにまっすぐと物語を貫いており、 古き良き時代のスマートで洒落た雰囲気が 全体を満たしています。 一言でいえば「粋」なのです。 物語の中でいろいろな人が 騙し騙され、 映画を見ている鑑賞者もテンポよく騙されます。 そのシンプルさおよび華麗さゆえに、 騙されること自体が爽快です。 騙されたのに拍手を送りたくなる、 そんな痛快な作品です。 観終わったあとに 「ああ おもしろかった!」と 素直に思える作品だと思います。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

古き良き時代のアメリカ映画に触れたい人、 詐欺や手品、謎解きやトリックなどが好きな人、 すっきり痛快な余韻を味わいたい人などにオススメです。 肩の力を抜いて見ることができるコメディなので 仲間内や家族でわいわいと、 または晴れた休日に1人でのんびりと、 楽しく明るい気分で映画を見たい様々なシーンにぴったりでしょう。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

The Stingの主題歌はスコット・ジョプリンの「ジ・エンターテイナー」です。 聴けばだれもが「ああ、この曲知ってる!」と瞬時に思うでしょう。 題名通り、マジックショーなどエンターテイメントの舞台でよく耳にする曲です。 この曲を世界的に有名な曲へと押し上げたのは、The Stingにほかなりません。 映画The Stingの大ヒットによって、この曲もまたヒットしたのです。

 

これからThe Stingを観ようと思っている方には ぜひ一度「ジ・エンターテイナー」を聴いていただくことをオススメします。 なぜなら、「ジ・エンターテイナー」の曲がまさにThe Stingの世界感を ぴったりと表しているからです。 詐欺師とギャングの、 わくわくするような騙し合い。 それは命がけであるにも関わらす 小粋で洒落ていて まるで一流のエンターテイナーが繰り広げる極上のショータイムのよう。 「ジ・エンターテイナー」を聴くことで 華麗なるショータイムの幕開けに 期待を高めて臨んでみてはいかがでしょうか。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

東京都在住の20代主婦です。