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「ぬかるみの女」は 水商売の女性を描いている名作ドラマです

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あなたが良いと思った日本のドラマを教えてください

あなたが良いと思った日本のドラマの名前について教えてください ぬかるみの女は、おもしろいし、良いと思う日本のドラマの一つです。 1980年のドラマであるにも関わらず、今でもネットでも大人気です。 みんな、良いと思っているから今でも、人気が高いのだと思います。 ぬかるみの女は、話が深いドラマです。

 

水商売の女性を描いているドラマです。時代は、戦後の高度成長期の キャバレーの女性の話です。 主人公の文子の旦那が仕事で成功して羽振りが良くなったことから、 女に入れあげて貢ぎ、文子には辛くあたりしまいには手を上げるようになり、 女手一つで、子供3人を育てるためにキャバレーで働くという話です。

 

流れはありきたりなようでいて、実際はかなりおもしろいです。 主人公の文子のどんくささと間抜けさに、さらに実直で無垢すぎるという 性格で、一体どうやってキャバレーを渡り歩いて行くのか?無理でしょ、 辞めたら、工場で働けばいいじゃないという野次を飛ばしたくなる 感じで視聴者を巻き込むストーリー展開が、目を離せません。

 

職業不適合が性格からにじみ出ているのにも関わらず、 子供3人を養うためだとはいっても、空気も読めなければ勤まらない仕事を 空気が読めないのに、キャバレーで働きます。 周りの空気を壊していったり、周りの人間関係を壊していく様は、 自覚があるのかないのか、自覚があっても気が付かないふりをしては、 わが道を行って周囲を苛つかせるキャラは、強烈です。 それでも、働いているうちに相変わらずキャラクターの方向性は 頓珍漢でおかしいですが、文子はだんだんキャバレーの準子として 慣れていくところが、良いです。

なぜ、そのドラマが良いと思ったのでしょうか?

離婚したことで、文子が出身地の父親の友人の桐山のおじさんを頼ります。 でも、援助は断られます。女が一人で子供を育てて生きて行かなければ ならないので、人を頼っていたら生きていけない、文子のためにならない という桐山のおじさんの文子を心から思う気持ちでのことでした。

 

そこでキャバレーで働くという展開になります。 間抜けで、鈍感で、キャバレーでは絶対に渡り歩いていけない キャラクターなのに、子供を育てるために、合わない職業を 頑張ってやり通す姿が、良いと思いました。 ボスで、ナンバー1でもあるアケミに絶対に逆らうなということや、挑発 しないようにと、支配人やナンバー2の清美など周囲から散々、 忠告をうけます。

 

キャバレーで働くうえで、キャバレーに相応しくないテンションに 髪型、化粧で登場して、接客の基本もできていなければ、 接客力もないのに、ナンバー1のアケミを挑発し続けます。 この間抜けっぷりで、キャバレーで生活のために、子供を養う ためにと、働き通す姿に、イライラと面白さと女としての強さを 感じる部分がありました。 確か設定上は、ナンバー1のアケミは子供はいなかったはずです。

 

27歳の独身女性だったと思います。 仕事は明らかにアケミの方が、客のあしらい方やもてなし方などなど 文子より明らかに実力があるのに、アケミの報復にめげない文子は、 鈍感なのか、格上を挑発するのは馬鹿なのか、とも思いながら見てい ましたが、子供を3人も産んだ女性の強さが一番なのかも、と思える 部分が良いと思ったドラマでした。 私自身は嫌いなタイプの女性が文子ですが、文子はおそらく 最初はめちゃくちゃでしたが、水商売の素質があったのかも しれないです。

 

自分の話し方を子分に真似させるという部分も素質が あったのかもしれません。ただ、私個人は、嫌いな 話し方でイライラします。 こういう感じにイライラさせるところも、おもしろい証拠 なので、良いドラマなのだと思います。 私は子供がいませんが、子供を産んだことのある女性の強さなんだろうな、 と思えるドラマです。 キャバレーで、裏で待機しているときに、子供の靴下に穴が開いた といって、センスの悪いドレスを着ながら、子供の靴下を 縫います。

 

さすがに、場に相応しくないその行為にホールスタッフから 注意を受けます。「おい!君、何をやっている!」という具合でした。 その注意にも、文句ありありの顔つきで対応する文子です。 靴下の穴を縫っていることの何が悪いのか遠く理解及ばず、という 具合です。 こういう感じで、始終空気が読めず、キャバレーの仕事そのものも 全くやりこなせないどころか、客のいるキャバレーホールの空気を 壊したり、場を白けさせたり、凍りつかせたりするにも関わらず、 キャバレーで働く姿が、これは良い、おもしろいと思える要素です。

 

普通であれば、普通は適性がないと辞めるからです。 いくら女手一つで3人子供を育てなければならないとはいっても、 水商売以外にも仕事はあります。 それでも子供を育てるためだといって、適性のない仕事を やり続ける姿は、滑稽でもあり図々しさもあり、視聴者にイライラまで 起こさせてくれるので面白かったです。 辛気臭い音楽も、文子の間抜けさにピッタリで良かったです。

 

戦後の大変な時期は自分だけという感じでふるまう文子の 世界観も、独創性のあるドラマで良いと思いました。 それでも、なんとか慣れて行って最後は、自分の店を出すまでに なった文子です。 最初はめちゃくちゃな文子でしたが、店を出すまで成長できた文子 の姿は、働く女性の心に響くものがあるドラマだと思い、良いドラマ だと思いました。 でも、その一方で、文子のダサいキャラクターがイライラします。

 

アケミに店を破壊されたときに、テーブルの足が少し折れていて、 テーブルが倒れそうになったときに、文子が足を出して倒れる テーブルを支えます。 その空気と顔つきがまた、ダサくて客も困っている様子もたまりません。 結局、自分の店をもっても、どこかダサくて、どこか間抜けで 固いキャラで、天真爛漫ではない、一緒にいて息の詰まる文子は、 女が一人で、働いていくことがどういうことなのか、ということを 描いている良いドラマだと思いました。

 

だから、旦那に浮気されるのじゃないの、なんて悪態をつきたくなって しまうイライラするキャラクターは、いろいろなことを 考えさせてくれる良いドラマです。 ちなみに、私個人は文子と、文子の娘の博子の喋り方までイライラします。 女の親子はやっぱり似るんだなぁという好例です。

そのドラマがオススメだと思う方は誰?

30代以上の女性であれば、おもしろいと感じるはずなので、 30代以上の女性にオススメです。 ネットの口コミでは、再放送を10代や20代ですが、おもしろい、 といっているので、世代を問わず全員が楽しめるドラマだと思います。

これからそのドラマを観ようと思っている方へのアドバイス

はまってしょうがないドラマなので、時間配分がおかしくなり、 家事や仕事、プライベートのお付き合いに支障をきたすおそれがあります。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

 

OLの女性です。34歳です。 岩手県で、犬と猫と一緒に住んでいます。