みんなのエンタメレビュー

感動した映画や面白かったドラマなどを掲載しているブログとなります。

人生を戦争のために捧げた若者の人生を描く「僕たちの戦争」

スポンサーリンク

あなたが良いと思った日本のドラマを教えてください

僕たちの戦争が凄く良かったです。このドラマでは、太平洋戦争を舞台に、その戦争に送り出された若者を主人公としたドラマです。 このドラマでは、「回天」と呼ばれる戦争兵器に乗り、敵国へとぶつかって行く乗組員の姿を描きます。このドラマを観るまでは、回天というものを知りませんでした。

 

太平洋戦争では、魚雷や特攻隊といった乗り物に乗って突撃しては命を落としていった日本の若者の事は知っていました。でも、まさか海の中から突撃していったという事は知りませんでした。 その回天に乗って、敵国へと突撃するまでを描くのが、この僕たちの戦争でした。その若者に森山未來という演技派の若い俳優が扮します。

 

それまでは森山未來という俳優をあまり知りませんでしたが、まさかここまで演技が上手いとは知りませんでした。 感情というものが実に上手く表現できる役者で、その演技はとても迫力がありました。恐怖と怒りというものがひしひしと感じ取れる演技を見せてくれる役者で、物静かながら怒りが爆発した時には、手に負えないほどに怒りを全身でぶちまけます。

 

このドラマの作りが面白いなと思ったところは、現代の若者と当時の若者が入れ替わるところです。今風なサーファーが海で溺れる事で、その戦争の時代に生きた若者と入れ替わります。 戦争のために懸命に生きた若者は、自由すぎる現代に来て絶望します。反対に、戦争をまったく知らない現代の若者が昔にタイムスリップした時には、食べ物もろくになく、毎日が過酷な戦いの練習の日々に驚くのでした。

 

自由な現代の若者がタイムスリップした先では、寝ている暇も無く、いつ敵が責めてくるかも分からない生活をし、失敗すれば、上司や先輩から厳しいお仕置きをされます。 2度と帰ってくる事は許されない戦場へと駆り出される若者の心境の変化も観て取れます。最初は笑っていた現代の若者も、徐々に笑顔が無くなり、鋭い目つきをした表情へと変わっていきます。

 

お国のために命を捧げる事の意味を知り、その為にちゃらけた性格までも変化していく姿も印象的でした。 もし、自分がその若者のように戦争の時代にタイムスリップしたらと思うと、本当に恐怖が体を駆け巡ります。 森山未來の迫真の演技で、自分が本当にその回天に乗っているかの様な錯覚に陥り、とてもハラハラドキドキしたドラマでした。 ドラマでは、数多くの同年代の若者が出てきます。

 

その目頭が熱くなる友情を観る事ができます。綺麗な青い海が、血の海となっていた時代があったんだと知り、戦争とは酷いものだと感じました。 1人の若者の人生を踏みにじり、多くの国民と自然をボロボロにした戦争は、2度とやってはいけないなと思うのです。戦争の恐ろしさや愚かさを知った、そんなドラマです。

なぜ、そのドラマが良いと思ったのでしょうか?

教科書では教えてくれない、当時の人々の苦労と苦難がよく分かるドラマでした。大人が始めた戦争というものに、何の罪も無い健全な若者が利用され、2度と家族の顔を見る事ができないという不幸な運命に送り出される若者の現実を知る事ができました。 今と何も変わらない若者は、愛と遊びに生きたかったはずです。

 

戦争というものが起きなければ、多くの若者は自分の為に人生を謳歌する事ができたはずなのです。 戦争を起こした大人の愚かさに気づかされ、戦争で一体何を得られたのかという疑問を考えさせられるドラマでした。精巧に造られた回天の内部や性能を知り、よく日本人はこういった物を器用に造れてしまうなと関心もしました。

 

いくら時代が変わっても、やはり若者は若者です。自由というものが欲しかっただろうに、国に支配される人生に恐ろしさを感じます。 主人公の心を支える女性の役に、上野樹里が扮します。この上野樹里の明るい笑顔と汚れの無い性格が、辛い戦争というこのドラマに明るい灯りをかざします。

 

若く、ハツラツとしたこの女性の演技に、心が穏やかになれるのです。 樹木希林のおばあさん役も良かったです。おっとぼけた感じで、物事をズバズバと言う役柄でした。何でも耐えろという時代に、こういった元気なおばあさんがいると、心がスカッとします。

そのドラマがオススメだと思う方は誰?

友達の関係で悩んでいる人や、親子関係で悩んでいる人にもお勧めです。その友達と上手く付き合えなくて困っていても、このドラマを観ると、友達って良いなと思うヒントが隠されています。 今の生活に疲れている人には、生きる力を与えてくれます。

これからそのドラマを観ようと思っている方へのアドバイス

この僕たちの戦争は、自由すぎる現代を見直すきっかけをくれるドラマです。命について考えられるドラマでもあり、与えられた人生を全うしようと頑張れるドラマです。 この命を与えられた事の意味が分かりますし、自分のあり方を考えさせられるドラマです。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

38歳の東京都に住むパートの女性です。ファッションや音楽に興味があります。