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「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」おすすめの映画です

あなたが良いと思った洋画を教えてください

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち  ガス・ヴァン・サント監督

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

主人公ウィル役にはマット・デイモン、親友のチャッキー役にはベン・アフレック、恋人のスカイラー役にミニー・ドライヴァー、ここまでは当時まだ名の知れていない若手が続きますが心理学者のショーン役に大御所のロビン・ウィリアムズが出ています。他にもベン・アフレックの弟なんかも出演しています。こんな感じでキャストに関しては若手揃いで斬新です。そしてメインキャストであるマット・デイモンベン・アフレック、実はこの映画の脚本も書いています。

 

2人は幼なじみでここまで2人で頑張ってきた仲で、今回の成功を元にデビューしていくことになります。まさにアメリカンドリームですね。 マサチューセッツ工科大学の数学教授ランボーは学校の掲示板に数学の難問を掲示して生徒達に挑戦させます。ランボー教授自身は数学界のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞するほどの人物。しかし翌日、あっけなくその問題は解かれてしまう。教授は生徒達を集め解いた者は誰かと問うが生徒達の中には誰も居ないことがわかる。教授はさらなる難問を掲示板に書く。教授陣が2年がかりで解いた問題だった。しかしそれもあっけなく解かれてしまう。この問題を解いたのはなんと大学で清掃のバイトをしていたウィルだった。孤児としてスラム街で生まれ育った境遇で仲間のチャッキー達とケンカに酒にといわゆる不良少年レッテルの中での日々を送っていた。このことに気付いた教授は暴行事件で収監直前だったウィルの窮地を救い、ウィルの才能をもっと活かすためにとセラピストや就職先を紹介することになる。そして教授と共に数学に携わるよう勧める。しかしウィルは次々とセラピストや面接などをあざ笑うようにあしらっていきます。実はウィルには暗い過去があり、子供の頃義父に虐待を受けたり他の子供にいじめられたりという経験がありました。

 

そのせいで彼は他人に心を開かず、社会や大人達には壁を作っています。行き詰まった教授は友人で心理学者のショーンに助けを求める。ショーンはウィルと同じく心に傷を負った人間。彼との対話を通してウィルは心を開いていく道を歩き出すことになる。 現在仲良く出来るのはいつも一緒に居る仲間達だけという状況です。この不良仲間達っていうのはウィルにとってとても安心出来る居場所だな~というのがよく分かります。皆ウィルの過去なんて詮索もしないし毎日楽しくバカなことやっている。くだらないことでお互いケンカもするところなんて本当にガキの頃の悪友みたいな感じです。

 

ウィル自身も自分に対してひどい仕打ちしかしてこなかったこの世界や社会自体を憎んでいるような雰囲気があります。だから自分の傷に触れる者や邪魔をするものには容赦なく動きます。偶然にも街のバスケットコートで見かけた男は幼少時代にウィルを虐めた奴だった。ウィルは車から飛び降りると真っ先に突っ込んでいき容赦なくぶん殴ります。そして仲間達も躊躇することなくウィルに続き大乱闘です。ウィルにとってはこんな時、理由も聞かず一緒に危険を冒して助けてくれる仲間が本当に好きなんだなと思います。逆にウィルが助ける場合だってあります。酒場でチャッキーがハーバードの女の子をナンパしていたら男子学生が来てしまいます。

チャッキーが自分も同じ大学の生徒だと言う嘘につけ込んでからかってきます。学部はどこだ?専攻している学問は?「ぼくの何々に関する見解はこうだが、きみの見解はどうなんだ」なーんて事を聞かれてチャッキーはフリーズ。男子学生達もにやにやとしている。そこにウィルが入ってきて言います。「今言ったことは○○の本の何ページに書いてあることだ、ここですべてその本を暗唱してくれるのか?」と、さらに「次は○○の本を引用しておまえはこういう見解を言い出す、その後はまた○○の本、、、。」と論破。

 

男子学生も応戦「それでもオレは出世しておまえは底辺のままだ!」と開き直る。ウィルは「自分の頭でものを考えてるぜ」と失笑。。最後に「おまえみたいな奴は50年後に気づくだろう。「人の物を盗むな」ってことをと締めくくる。その後チャッキー達もまるでケンカに勝った時のようにはしゃいで歓喜する。「オレのダチは頭がいい」って誇らしく捨てゼリフしちゃいところがまたカワイイ。こーゆーのってウィルも嬉しいと思う。ここで出会うことになったハーバードの女の子スカイラー。ウィルと付き合うことになる。スカイラーもまた変わった魅力の持ち主で明るく物怖じしない性格はユーモアに溢れていてウィルとの距離をぐんぐん縮めていきます。

 

交際が進み深くなるにつれスカイラーも不安になってきます。それはウィルの家族や人生に関することになるとまったく真面目に相手をしてくれないからだ。スカイラーも本気だからもっと深くウィルに近づきたい気持ちで詮索したりするがついにウィルの傷口に触れてしまう。激怒するウィルにスカイラーは問う。「愛しているならそう言って、そうでないなら私はあなたの人生から出ていく」と。ウィルは「愛していない」とズバッと言って去る。 ショーンとのカウンセリングは続けていたウィル。ショーンだけは他の大人と違ってウィルに対して真剣に接してくれる。ウィルがけしかけたりあざ笑ったりとしたこともあったがショーンは本気で心配もするし本気で怒ってくれたりもした。

 

だからウィルも今日まで来ていた。しかし心は開けずのままである。そして最後のカウンセリングの日になる。ショーンは今までのことやウィルに対してのことなど一通り話しあったあとに言う「君は悪くない」とウィルも「分かっている」と。しかしショーンは「いいや、君はわかっていない」と言う。立ち上がりウィルを捕まえて私の方を見てとウィルに目を向けさせて何度も「君は悪くない」と。ウィルが何度もわかっていると言っても何度も。

 

もうやめろとウィルが叫んでも言い続ける。とうとうウィルは耐えきれなくなりショーンに抱きついて泣いてしまう。自分の辛さを理解してくれて許してくれる存在に心が緩んでしまったように。ショーンは自分の子供を抱くように頭をなで抱きしめている。とても感動するシーンです。強がっていた天才はまだ子供だったし、本当の愛に飢えていたことに気付かされるシーンでした。そしてウィルはスカイラーを追いかけていく決心をして旅立っていきます。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

未成年の頃に観てほしい映画ですね。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

一字一句、1シーン1シーンを逃さず観てほしい映画ですね。

カンタンな自己紹介・プロフィール

東京都在住、男性、34歳、会社員 80年代~90年代の映画が好きで今でも映画館は日課です。 今年はまだいい映画になかなか当たらなくて残念です。

南北戦争前後を生き抜く映画「風と共に去りぬ」

あなたが良いと思った洋画を教えてください

私が一番好きな映画はヴィヴィアン・リー主演の「風と共に去りぬ」です。 これは1939年、ハリウッドのMGMによって作られた、当時まだ珍しかった総天然色映画です。 原作はマーガレット・ミッチェル。彼女は生涯小説はこの1作しか書いていません。 この原作を読んだ映画関係者がすぐに買い取り、映画の前宣伝代わりに主人公スカーレットの女優を公募します。 他にチャップリンの妻であったポーレット・ゴダードがほぼ決まりかけていた所に、イギリス人女優であるヴィヴィアン・リーが撮影現場を訪れ、彼女がスカーレット役に決定します。 この映画は、アメリカの南北戦争前後の混乱期を、1人の不屈の精神を持った女性が生き抜いていく物語です。

 

主人公のスカーレットは美しく、男性にもモテます。 彼女は敗北した南部で財産等を一切失くした状態から、家族の為に必死になって生きていきます。 時にはずるいことをしたり、女性であることをここぞとばかりに利用してでも、お金を稼いでいきます。 そこに昔から好きだったアシュレや、いつも彼女を見ていて必要な時は手を差し伸べてくれるレットといった男性達との恋が絡んでいきます。 最後に彼女は本当に自分を愛し、また自分を愛していた男が誰だったかわかりますが、時すでに遅く、彼は彼女の元を去って行きます。 アメリカ映画で初めての「ハッピーエンドでない映画」としても有名です。

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

映画の初めはウィルクス家での華やかなバーベキューパーティーがあります。 皆綺麗に着飾り、スカーレットの周りは彼女を崇拝する男性達が取り巻き、彼女は疑いも無くパーティーの花形です。 このような華やかな場面は女性は好きでしょう。 この華やかさは戦争が始まると一気になくなりますが、それからは何よりスカーレットの不屈の精神、その強さが小気味よいです。 また、美しいこと、そしてその美しさを武器に他人や妹のカレ(婚約者)を取ることに罪悪感を覚えないところも。

 

彼女は一切のものを失くし、一から生活を建て直さなくてはなりませんでした。 その為、実家のタラ屋敷にいた時には、敵である北軍の兵士を1人殺しさえしています。 彼女の勇気にはいつも感心しなますが、このようなと時にも本物の勇気が出る所がすごいと思います。 また、彼女の傍にはいつでもメラニーがいます。 私は一時スカーレットより優しいが芯が強いメラニーの方が好きでした。 彼女は内面の強さでスカーレットを支えます。 しかし、スカーレットは彼女の夫のアシュレのことが好きなので、嫉妬もあり彼女のことが好きになれません。 スカーレットがやっとメラニーの貴重な存在に気付き、自分を支えていたのが彼女だと分かった時、彼女は病気で亡くなってしまいます。 スカーレットを陰で見ている人物には、もう一人、レット・バトラーがいます。 彼はスカーレットの3人目の夫として結婚しますが、2人はお互い素直になれず、またスカーレットは彼と自分の両方の本当の気持ちに気付かない為、夫婦仲はあまりよくありません。 アシュレの誕生日に、昔を思い出して慰め合うように抱き合うスカーレットとアシュレを見て、街の人達は悪い噂を立てます。 メラニーは2人を庇いますが、レットは失望して2人の間に出来た1人娘を連れて旅行に出てしまいます。

 

この場面は、2人の心が寄り添いかけるのにすれ違い、とても悲しいです。 帰ってきたレットとスカーレットはまた口論となり、誤って階段から落ちたスカーレットは流産してしまいます。 更にレットに失望したスカーレットは彼のことを病床に呼ばず、レットはレットで自分は心底嫌われたと思い込んでしまいます。 この2つ場面は見ている者の気持ちも暗くします。 どうして素直になれないのか、でもそれはそれまでの2人の過ごし方に問題があったのですが・・・。

 

最後はメラニーが亡くなり、その場で自分が本当に愛しているのはレットだとスカーレットは気づきます。 しかし、既に遅く、愛娘を失ったレットはスカーレットの元を去って行きます。 絶望したスカーレットですが、故郷タラへ帰り、レットを取り戻す方法を考えようと決意します。 ここで映画の主題歌である「タラのテーマ」が雄大に流れます。 映画もですが、この曲も歴代の映画の中でトップクラスの人気があります。 自分の気持ちに気付くのが遅かったスカーレットですが、これからどうなるでしょう。 1つの愛も終わりを迎えた形で終わりますが、そこにはスカーレット特有の「不屈の精神」がまだ息づいています。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

スカーレットの「生きる力」をもらいたい人でしょうか。 元気が欲しいとか、やる気がなくなっている人には特にお勧めです。 また、恋愛でちょっと行き詰っている人にも良いかもしれません。 自分の気持ちに素直になることと、相手への思い遣りに気付かされるかもしれません。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

ヴィヴィアン・リーの美しさは必見です。 この時期が彼女の一番きれいな時でした。 戦前戦後と形は変わりながら、次々と着る綺麗なドレスは、その美しさを際立たせています。 更に、アカデミー賞主演女優賞を受賞した彼女の演技も見ものです。 特にスカーレットの激しい感情を表す場面で、その演技力は鬼気迫るものがあります。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

私は埼玉県在住の51歳の専業主婦です。 家族は夫と子供3人の5人家族です。

女子の憧れの洋画!プラダを着た悪魔

あなたが良いと思った洋画を教えてください

私が良いと思った洋画は、ズバリ「プラダを着た悪魔」です!

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

この映画が良いなと思った理由はとてもたくさんあります。2006年に公開された映画で、もう結構な時間が経っていますが、決してすたれない魅力があると思います。 まずはこの映画の登場人物です。ひとりひとりの個性が光る人物ばかりで、どのキャラクターもとても魅力的です。アン・ハサウェイが演じた主人公アンドレア・サックスも、どこにでもいそうなちょっとださめの女性で、それなりに都会で一生懸命仕事をしようとしています。雑誌編集記者を目指すのですが、彼女が入ったところは一流のファッション雑誌を発行するランウェイ社。雑誌も一流なら働いている女性たちもファッションに厳しい一流の女性といった感じです。

 

そんな中、変調を努めているのが、メリル・ストリープが演じるボス、ミランダ・プリーストリーです。彼女の横暴さは小説とはちょっと違った雰囲気がありますが、ファッションに懸ける情熱と、何にも動かされない「こうあるべき」という姿勢はかなり強烈です。主人公のアンドレア・サックスがこのミランダの秘書として採用され、1年程働いて行くのですが、彼女の言うことは絶対です。完璧を求められ、アンドレアもそれにだんだん答えて行けるようになります。ミランダの無茶ぶりもこの映画の魅力の一つだと思います。アンドレアのボーイフレンドのネイトも良い感じに力の抜けたキャラクターで、この映画の中でもホッと息をつける存在です。

 

また、同じミランダの秘書であるエミリーも、最初はアンドレアのことをバカにしているのですが、だんだんと彼女を認めて行く強気な女性で、ミランダを恐れながらも素敵なファンション業界に強い情熱を持つひとりです。このような際立ったキャラクターたちが織りなすストーリーは、とても楽しく、見る人を魅了してくれると思います。 また、この映画の中で欠かすことのできない要素がファッションそのものです。出てくるファッションブランドは本当にあるブランドばかりで、この映画の公開時でも最先端を行くファッションを魅せてくれました。ずいぶん時間が経った今見返しても、どれも素敵だなと思えるファッションばかりです。おしゃれが好きな女性であれば誰でも憧れてしまうようなファッション業界を演出してくれます。

 

この映画のために起用されたのも有名なファッションデザイナーだと聞きました。どの洋服もアイテムも素敵なものばかりで、まねしたくなる気持ちも起こります。 そして、ファッション業界がこんな風に動いているのかということもわかるので、とてもおもしろいです。雑誌一つにこれだけの企業と人々がかかわっていることを知って、ますます興味がわきました。小説も実際にヴォーグで働いていた人が書いているみたいで、自分の全く知らない世界が存在しているんだと言うことがわかりました。パリでのファッションショーに行くところもおもしろいです。 また、映画に欠かせない恋愛要素もちゃんと含まれていて、複雑な乙女心が描かれていました。それも良いなと思ったところの一つです。もともとアンドレアにはボーイフレンドのネイトがいたのですが、だんだんとファッション業界になじんで行くにつれ、彼とのすれ違いが生まれてしまいます。そんな中、他の男性も現れたりして恋の行方もわくわくさせてくれます。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

この映画をぜひ見てもらいたいなと思うのは、やっぱり働く女性です。どんな業界に努めている女性でも、自分を成長させたいと思うだろうし、理想と現実の中でギャップを感じたり疲れたりすることもあるかと思います。日々の忙しい業務に追われているならなおさら、この映画は「明日も頑張ろう」と思わせてくれるはずです。主人公のアンドレアも、上司ミランダの無茶ぶりにうんざりしていますが、彼女が一生懸命働く姿や、おしゃれになって行く姿はとても良い刺激になると思います。私も仕事に疲れた時にはこのDVDを見るようにしているくらいです。何かに一生懸命に取り組んでいる女性にはぜひ見てもらいたいですね。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

この映画を見て損はまずないと思います。ぜひ見て下さい!とてもおしゃれで、元気が出て、笑顔に慣れる映画だと思います。主人公のアン・ハサウェイもとっても可愛くて、彼女がどんどんきれいになって行く姿を見るととてもきゅんとしてしまいます。使っている音楽も良い曲ばかりで、息抜きにはぴったりの映画だと思います。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

私は29歳の女性会社員です。OLとして3年程働いた後、自分で会社を起こしました。経営はぼちぼちと言ったところで、楽しく毎日過ごしています。家族構成は今は夫と2人暮らしで、暖かい沖縄県に住んでいます。

「ショーシャンクの空に」の映画で希望の大切さを知る

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

 「ショーシャンクの空に」の原作は、スティーヴン・キングの中編小説である「刑務所のリタ・ヘイワース」です。リタ・ヘイワースというのは昔の女優で、彼女のポスターがストーリーのなかでとても大きな役割を果たします。  「ショーシャンクの空に」の素晴らしいところは、「人にとって大切なことは何か?」を最初から最後まで徹底して伝えようとしてくるところです。  それは「希望」です。妻の不倫を知ったエリート銀行員である主人公アンディ・デュフレーンは、酒を飲んで、妻の不倫現場を押さえようとします。

 

その後、妻と不倫相手が惨殺され、その犯人として捕まり有罪判決を受けます。もちろん真犯人は彼ではありません。でもそのとき銃も持っていたことが大きなポイントとなり、無実を訴えるも誰も耳を貸さず、投獄されることになります。  最初のうちは抜け殻のようになっていた主人公ですが、塀の中でさまざまな人と出会い、レッドといわれる調達屋のモーガン・フリーマンと特に親しくなります。レッドは子供のころに犯した犯罪でずっと長い間塀の中。ほかの囚人とは雰囲気の違うアンディに興味をもち、お互いに通じることが多くあると感じ、交流を深めていきます。

 

 塀の中はやはり快適ではなく、まずくて不衛生な食事、ゲイから狙われ襲われる危険、横暴な看守など嫌なことばかりです。それもこれも自分はやっていないのに犯人にされたせい。冤罪なのに誰も信じてくれないと苦しい思いをしながらも、心だけは誰にも縛られないと自由を描き、つらい日々に耐えていました。わたしはつらいことがあると、すぐにやめてしまったり、あきらめてしまったり、心が折れてしまうことが多いのですが、このアンディの姿を見ていて、人の心の強さやしなやかさに畏敬の念を抱きました。  そのアンディにも転機が訪れ、それがきっかけで刑務所の中で、人には言えない刑務所長の裏金づくりを手伝うことになります。銀行員で培ったスキルや知識を生かして、時にいうことを聞かないからと独房に入れられたり、暴行を加えられたりしながらも、もくもくと仕事をし続けます。  

 

わたしが好きなのは、看守をトイレに閉じ込めて、大好きなクラシックの音楽を大音量で刑務所に流すところです。なんの自由もない、苦しい生活のなかで、音楽に心を載せて自由に羽ばたいて飛んでいるアンディの至福の表情が素晴らしかったです。もちろんそのあとにさんざん痛めつけられるのだけど、それでも自分のやったことを後悔していない、レッドをはじめとした仲間に希望を捨てるなと言い続ける強さに、わたしはもう涙が止まりませんでした。  アンディはつらい毎日の間に、調達屋であるレッドに取り寄せてもらった小さなハンマーで、毎日すこしずつ壁に穴をあけ、そして脱獄に成功します。

 

その掘っている間に穴を隠してくれていたのが、「リタ・ヘイワース」のポスターなんです。壁を削って出た砂は、毎日少しずつ外に捨て、焦らずじっくり最高のタイミングを狙って脱獄を果たすアンディの根気強さはまさに圧巻です。まわりの友人ともいえるレッドたちも全く知らされず、脱獄して初めてアンディがそんなことをし続けていたことを知らされたときには、彼らの心の喝采はいかばかりかと想像するだけでもわくわくします。  無実の罪で何十年も投獄され、そして所長の悪事に手を貸しながら、資金と逃走ルートをしっかりと確保し、さらにつとめを終えて出てきたレッドを「過去のない海」に誘うところは、人間の思いの強さと、そしてどんな環境でも、どんなときでも希望を持ち続けることの大事さを伝えてくれます。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

 いまつらくて、逃げ出したくて、どうしようもない、もう希望もない、先が見えないと嘆く方にぜひ時間を作ってみてほしい映画です。この映画は、名作ランキングで必ず上位に入るほど有名な映画ですが、それだけの価値は絶対にあると思います。あきらめて、現状に妥協してしまったとき、そこで人間の将来や在り方は決まってしまうのではないかと思います。いまつらいといっても、それが永遠に続くわけではありません。いま、つらいからこそ、希望をもってあきらめずに試行錯誤して前に進むことをやめないことがとても大事なんです。それをこの映画は静かに、でも強く語りかけてくれます。自分を励ましたい方にとてもおススメの最高の映画だと思います。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

 とにかくハンカチは必需品です。途中、物語のなかで、不条理や行き場のない怒りを感じるシーンもたくさんあります。なので、ぼすぼす殴れるようにクッションなども用意しておくとよいと思います。  名作だといわれて見てみたら大したことがなかったという作品もありますが、絶対にこの作品は見てもがっかりすることはありません。何度見ても、また見たくなる映画です。 あきらめないで希望を持ち続けたいと自分に喝をいれたいときにも、ぜひこの「ショーシャンクの空に」をご覧ください。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

 30代女性です。夫婦と子供二人で暮らしています。そして犬と猫を飼っています。最近では子供が川からとってきた魚もファミリーに加わりました。

大好きな映画「スタンドバイミー」

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

とても印象に残っているし、楽しくてわくわくする映画だからです。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

冒険心を持っている人や、何かに挑戦したくてもなかなかできないでいる人には是非オススメです。 私は今までに何十回と見てきましたが、いつ見てもまるで初めて見たかのような感覚を覚えるのです。 そして冒険したいな、旅をしてみたいな、と思っている人にはまずこの映画を見てもらいたいです。きっと何かヒントが得られるはずだと思っています。 将来の夢がまだない人、決まっていない人、迷っている人には是非見てほしいです。きっといいきっかけになってくるはずなのです。できれば同じ世代の人に見てもらいたいです。十代で今の自分がわからないという人にです。

 

このまま、こんな生活でいのかなと思っている人です。そして自分をもっと変えたいと思っている人です。 この映画を見たらその先に何かが見えてくるはずなのです。その先を見るために、何がを探すためにはこの映画はいいきっかけになってくれるでしょう。 男女関係なく、いくつの人にでも楽しめる映画です。家族で見るのもいいと思います。子供の冒険心をくすぐられる映画なので、是非小さい子供さんが見てもいいと思います。まだまだ冒険心を忘れられない、そんな子供心を持った大人たちにも是非すすめたい映画の一つになっています。 一回だけ見たら忘れられなくなるでしょう。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

ずっと目が離せなくなるので、ジュースにお菓子などを一緒に用意してみてもらいたいです。部屋の窓を閉め切ってコオ映画の中に入るような、そんな感覚で見てもらいたいのです。ドキドキするシーン、ワクワクするシーンが結構あります。大声をあげてしまうかもしれません。だからできれば部屋は閉め切ってみてもらいたいです。 私はカートンもしてブランケットに覆いかぶさりながら見ると、結構雰囲気が出ると思ってしていました。 大人数で見るのもいいですが、一人でしっとりと見るのもいいでしょう。

 

ただし本当に目が離せない映画です。席をたてなくなるし、途中で中断できなくなってしまうので先にトイレに行っておきましょう。 お菓子だって十分に用意ておいたほうがいいでしょう。誰もが持っている冒険心をあおられるような、そんな映画なのです。 まだ大人にはなりきれていない子供達ですが、自分でもあの時こんな事があったかもしれないと思わせてくれるような映画なのです。 一歩間違ったらこの映画の主人公は、私だったかもしれないと思えてくるのです。登場人物もそれぞれ個性があるので、とても光って見えます。子役としては最高の人物ばかりでした。

 

そして歌も大好きなので。誰もが一回は耳にした事のある素敵な歌です。気が付いたら映画と一緒に口ずさんでいる私がいるのです。そんな私がとても好きになってくるのです。 一人で見たら怖いようなドキドキ感が楽しめます。二人で見たら、もっとワクワクできます。大人数で見たのなら、みんなでこの思いを分け合えるでしょう。それくらいに楽しくなってくる映画なのです。 「この先どうなるのかな」「大丈夫なのかな」ととても心配になってくる映画です。 映画の中でこの四人の登場人物たちが、とてもいい演技を見せてくれます。今目の前で、本当に繰り広げられている実際の風景に思えてくるのです。

 

これは物語には思えません。きっとこれは私の想像している話しなのでしょう。こうなりたい、こうであってほしいという私の想像なのかもしれません。そう思えてくる映画なのです。 悩みもあって心配もある、そんな四人がとても気になってきます。この子達の事を、本気で考えてしまうのです。この短い映画の中でみるみる成長していく彼らが、私は大好きになっていくのです。きっと見た人みんな、彼らの事をそれぞれ好きになっているのでしょう。 今考えている事が一気に変わります。今までの考えが少しだけ変わってくるかもしれません。そして、これからの自分自身がもっと変わってきます。将来に迷っている人、何がしたいかしたいことがない人、何の希望もない人に衝撃を与えてくれるかもしれません。

 

何もない日常が変わるきっかけになるでしょう。今まで見た映画とは何か一味違います。今まで見てきた映画みたいなぬるいものでもないのです。だから是非これだけは見てほしいです。始まりから、始まった瞬間からきっとこの映画の虜にされるでしょう。第二弾はないですが、できる事なら第二弾も見てみたくなります。できる事なら今からでも、また新たなスタンドバイミーが見たいと心から思えるようになるのです。 ここまで心奪われた映画はありません。これなら堂々と誰にでもすすめる事ができるのです。この映画を見る人は、きっと誰もがそう思ってくれるはずなのです。 1986年公開のかなり古い映画ですが、古さを感じさせない新しい感覚の映画になってくれるはずです。見た人には是非、みんなにそう思ってもらいたいのです。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

女性 40歳 専業主婦 夫と子供が二人の三重県在住

フランスのアクション映画「「アルティメット」

あなたが良いと思った洋画を教えてください

脚本・制作リュック・ベッソン 2004年のフランスのアクション映画「アルティメット」 パルクールと呼ばれる表現を映画に組み込んだ作品です。

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

俗にいうアクション映画の格闘シーン、特に打撃のシーンには痛みの感覚を伴わない物が多いと感じます。打撃といえば、個人的にはボクシングなのですが、ボクシング映画において、ストレートパンチがフィニッシュブローになることは、まずありえません。勿論、ほかのジャンルのアクション映画も同様です。印象に残るものはフック系のパンチ。その代表的な映画がロッキーだと思います。(ちなみにボクシングファンの私にとって、ロッキーのボクシングシーンはファンタジーであり、練習の場面と人間ドラマこそが真の見どころであると思っています。) 彼の動きを思い出すと、なぜタフなのかがよくわかります。首をねじり、体を回転させ、うつぶせにロープにもたれかかったり、キャンバスにたおれる。

 

その動きによって、パンチの威力を殺しているのです。彼があごの正面からパンチを食らい、相手にもたれかかるようにして倒れるシーンを想像するのは困難です。 その他のものでも、殴られた後、蹴られた後の動きにおいて、トリプルアクセルか?と見まごうばかりの回転するアクションが多いと思います。実際の競技などでは、当然、打撃による様々な倒れ方、倒され方、崩れ方をします。ボクシングのファンであるという自覚のできたころぐらいからわかったことですが、考えてみれば非常に簡単な話で、受け身が取れないからノックアウト負けをするのです。当たり前のことですが、ノックアウトされてしまうようなパンチには受身が取れないのです。

 

ですから、私にとって映画での立ち技、「殴る」「蹴る」ということの表現は、「ねじれてるな」「回転してるな」という感想にほぼ集約してしまいます。そのことを自覚し始めたあたりから、ただのアクション映画では満足できなくなっていました。 この感覚を吹き飛ばす、新しい格闘アクションにその後出会いました。その代表となるのは、「マッハ!!!!!!!!」と、この映画「アルティメット」です。「マッハ!!!!!!!!」の方は、スピード感あふれる走りや、非常に高く感じさせる跳躍、主演トニー・ジャーのしなやかさなども目につきましたが、特に、格闘というものをより鋭く、より重く、いかにも痛そう、これを喰らったら息が止まりそう、と思わせるアクションでした。

 

それに対して「アルティメット」は、「マッハ!!!!!!!!」のような格闘シーンもあるものの、より練られて、つくりこんであるのは、建物の中の壁や外壁を使って、人間が想像の赴くまま自由に移動することができる、と思わせる移動のアクションです。その中にスパイスとして、重そうなドロップキックや、頭の上に重そうなものをたたきつける、という格闘が含まれているといった感じです。 この二つの映画に共通していることは、新たな受け身の取り方を見せてくれたことです。「マッハ!!!!!!!!」は一見して受け身をとっていないように見えます。それが背筋を凍らせます。NG集やアクションの練習シーンをちらっとみても、ゾッとします。私にとってはそこがマイナスポイントです。

 

「アルティメット」は体操選手的な体の使い方や着地の仕方をしているし、「パルクール」であるということがちゃんと感じられます。なぜ、そういうアクションの結果になるのかが腑に落ちるのです。そのうえで、そのアクションの素晴らしさが伝わってくるのです。 「アルティメット」のストーリーは他のアクション映画の多くと同様に、お世辞にも褒められたものではありません。さらわれた妹を助けたいアウトローと、ある任務を任されたエリート警官が、互いの目的のためにタッグを組むという、「48時間」のような、いわゆるバディものです。

 

フランスの移民問題などの現状に対するメッセージも込められているとは思いますが、様々な道具がバカっぽい、安っぽい、ちゃちい、と感じられるところがあるので、そういったメッセージ的な部分はどこかへ消え去ってしまいます。 しかし、画面上で繰り広げられるアクションは一級品です。飛び降りたり、飛び跳ねるときの縦や斜めの動き、走りの疾走感、非常階段や排水のパイプやロープなどをつかんでの回転系、その他体を支持するパワー系の動き、それらを、救出に行く、逃げる、かわす、脱出するというストーリーの中に、巧みに組み入れることに成功していると思います。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

アクション映画が好きな方。かっこいいリュック・ベッソンの映画だけでなく、頭空っぽなタイプのリュック・ベッソンも許せる方。子どものころ、木登りなど高いところが好きだった方。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

この映画を見た後に、ぜひパルクール動画も見ていただきたいです。マネはしないでほしいですが、彼らがどのような感覚で、街のモノをとらえているのかということがわかると、日々の通勤コースや散歩コースが、違った感覚(アルゴリズム体操+街のオブジェクト、といった感じ)で浮かび上がってくるかもしれません。そういった意識を喚起させるのが、この映画の持つ力だと思います。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

東京都 33歳 男性 無職 

消防士の父の後を継ぎ、活躍していく兄弟の物語映画「バックドラフト」

あなたが良いと思った洋画を教えてください

バックドラフト   ロン・ハワード監督

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

まずタイトルである「バックドラフト」。これはある現象を示しています。室内など密閉された空間で火災が生じた時、不完全燃焼によって火の勢いが衰えます。でも火はまだ死んだわけではなく室内にゆっくりと潜んでいます。その間、可燃性の一酸化炭素ガスが室内に溜まっていきます。そこに窓やドアを開くなどして一気に酸素が吹き込むとどうなるか?熱された一酸化炭素と酸素が反応し、急激に爆発的な炎を引き起こす現象です。これは消防士なら誰もが知っているし気をつけないといけない現象の1つです。

 

この映画は殉職した消防士の父の後を継ぎ、活躍していく兄弟の物語です。消防士という職業を通して自然の恐ろしさ、仕事の過酷さや情熱、家族の愛や仲間との絆を消防士という職業を通して見せてくれます。非常にメジャーな映画であると共に、名作としての名声も得ていて現在観ても迫力は劣らないほどの作品です。 監督のロン・ハワードも有名な方ですがキャストは凄いの一言。見習い消防士の主人公ブライアン役にはウィリアムボールドウィン。主人公の兄で消防士隊長スティーブン役にはカートラッセル、その妻役にレベッカ・デモーネイ。ベテラン消防士アドコックス役にはスコットグレン、放火犯罪捜査官リムゲイルには名俳優ロバート・デ・ニーロ、服役中の放火魔ロナウド役にはドナルドサザーランドと渋めの豪華メンバーです。

 

そして音楽は誰もが知るほど有名な曲になりましたね。ちょっと古いですが料理の鉄人のオープニングに使われていた曲です。現在でも日本の番組などでちょいちょい使われていますね。 ある街の消防士である父親の活躍から始まります。父親は隊長でスティーブンとブライアンの兄弟は幼い頃から消防署に出入りしているような環境です。兄弟は消防士の仲間達もみんな知り合いで仲良しです。ある日火災現場に一緒に行けることになった、この日は現場が初めての弟ブライアンだけが消防車に乗り込みます。そして現場で見事に炎の中から子供を救出する父親を観て歓喜します。そして悲劇は起こります。

 

ガスに引火して大爆発、父親に直撃します。父親の消防士ヘルメットが炎をまといブライアンの目の前に落ちてくる。それを拾い現実を悟り炎を見つめるブライアン。そこから物語は始まります。時は経ち20年後、ブライアンは職を転々とし未だに落ち着くことが出来ないような状態でその日その日を暮らしている。だが再度ブライアンは消防士への道を目指すために消防学校を卒業する。ある日、街の火事現場に出くわした際、煙の中から兄スティーブンが出てくるところに居合わせる。その姿は父親そのものだった。

 

そこから消防士としての訓練が始まる。新しい仲間達と共に現場の洗礼を受け成長していくブライアン達を描きます。挫折、恋愛、家族と基本の要素が入りつつも、放火殺人という犯罪もリンクしてくるストーリー展開で非常に中身も詰まっています。放火犯罪捜査官リムゲイル役のロバート・デ・ニーロはさすがというべき存在感を発揮しつつ、ブライアンと共に謎を解いていきます。そして仲間の死、兄の意志を引き継ぎさらに成長していくブライアンもどんどん魅力的になっていきます。特にこの映画では消防士という職業の素晴らしさや格好良さも目立ちますが、うまくいかない兄弟や夫婦のことなど、そういった面もとても深く掘り下げたストーリーになっています。色々な人間ドラマを観れるところも魅力です。そして役者の一つ一つの演技の中に、まなざしの中に見える深い感情。ここが1番かな。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

消防士の方はもちろんオススメ、自分の仕事に最高に誇りが持てるような気持ちになると思います。まあ職業上実際とは違うギャップも知っているでしょうがそれを差し置いても観る価値満点だと思います。あとは何か手に職を持っている仕事をしているような人にもお勧めです、通じる部分多くあると思います。日々の鍛錬や知識作りや仲間意識などもいい雰囲気で語っています。また、兄弟や家族がうまくいってないような人も感化されるようなストーリーにもなっています。言わば人間ドラマがちりばめられていますので結果、みんなオススメです。要は観といて損はない映画という完成度です。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

まず、結構古い映画だと言うこと。1991年の映画なのでもう20年以上前の映画です。最近のCGや綺麗な映像を観ている人にはシーンによっては物足りなさはあるかも知れない。その辺はそう思って観て下さい。だけど凄い迫力や臨場感ってのは失われていないです。それだけ俳優陣の演技もいいしストーリーもテンポいいです。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

東京都在中、独身、男性、34歳 80年代、90年代の洋画が大好きで、映画館での鑑賞は今でも日課です。