みんなのエンタメレビュー

感動した映画や面白かったドラマなどを掲載しているブログとなります。

亡くなった彼氏と彼女の愛をみる映画「ゴースト」

あなたが良いと思った洋画を教えてください

私が良いと思った洋画は、ゴーストです。このゴーストは、愛する彼氏が死んでしまうという話です。その死んだ男性は、愛する女性の元へとゴーストになって現れます。そこまでは普通の映画と同じような感じがしますが、このゴーストの場わいには、そのゴーストが何かを訴えるというところが面白いです。 何故、彼は死ななければならなかったのかという事をこのゴーストが愛する女性に訴えます。推理的な要素もあり、そこも惹きつけられる部分です。 そのゴーストになってしまった彼氏を、その彼女は最初は受け入れる事ができませんでした。

 

確かに、幽霊なんて信じている人は少なく、いくら好きな彼氏でも受け入れる事は難しいのです。 でも、その彼氏は、彼女しから知らない事を表現して彼女に自分が本当に目の前にいるという事を分からせます。その時のシーンがとても印象的でした。その時の主人公の女性が、物凄く大粒の涙を流す表情にとても胸が締め付けられます。 そのゴーストは、唯一自分を信じてくれる霊媒師の元へと行きます。その霊媒師が彼女と彼氏の間に入る事によって、その彼氏の想いを伝えます。そういったところも、この映画の面白いところです。

 

本当は彼を殺した男性がいるのですが、その男性をそのゴーストが追い詰めていくというところも引き込まれます。会社で一緒に働いていた人なのですが、その男性が残された彼女につきまといます。なんて卑劣で酷いヤツがいたんだと思いますが、その男と戦うゴーストの姿にも胸が締め付けられます。 死んでしまった彼氏の存在を受け入れつつ、そのゴーストと楽しく触れ合うシーンが実に素敵でもあり、切なく感じます。2度と生き返らない彼氏に、彼女は徐々に明るい笑顔を戻すところも泣けます。

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

このゴーストが良いと思ったのは、主人公のデミ・ムーアの演技です。これまでは、デミ・ムーアという女優の知名度は低く、この映画で爆発的に知名度が高くなりました。 このデミ・ムーアは、目がとても美しいのです。白い肌に透き通るブルーの目がとても綺麗で、その綺麗な目から大粒の涙をポトポトと流します。その涙がとても綺麗で、とても胸が締め付けられました。 それに、黒くてショートの髪型がとても可愛いのです。あえてショートの髪型にする事で、より彼氏を亡くした可哀想な女性の姿が焼き付きます。 そんなデミ・ムーアは、あまり口数が多くなく、感情を表に出しません。でも、ひしひしとゴーストとなった彼氏の存在を理解するその姿を描き、そこがこの映画の面白いところでした。 ゴーストとなった彼氏に、パトリック・スウェイジが演じます。このパトリックは、とても女性に優しく、熱い演技を見せます。彼女を想い、彼女を死んでからも深く愛し続けるというその姿を見事に演じきったのも良かったです。

 

そのゴーストの心を聞く霊媒師に、大胆で個性のある演技をするウーピー・ゴールドバーグが演じます。このウーピー・ゴールドバーグは、とてもわざとらしい驚き方を見せます。そこがとて面白く、悲しい映画に笑いをもたらします。 この映画を観ると、死んでしまった人がゴーストでもいいからもう1度会えたら良いなと思わせる映画です。理不尽にも死ななければならなかったゴーストも、その恨みをはらすためにゴーストならではの驚かせ方をして犯人を追い詰めていくところが面白いです。 そのゴーストに追い詰められる男性に、トニー・ゴールドウィンが演じます。

 

彼のしたたかさがとてもよく演じられており、憎い想いが出てきます。その憎しみを見事ゴーストが追い詰めていく事でスカッとします。 生きている間に悪い事をしていた人間は、死んでから悪いゴーストに引きずられて闇の世界へと行くシーンがあり、そこも生きている間に何をしなければいけないかという事を学べます。 その悪い男の胸に割れたガラスが刺さる場面がかなり迫力があり、モヤモヤしていたものがスカッと晴れます。 アクションあり、感動あり、愛などの色々なストーリーを織り込ませた魅力ある映画です。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

この映画がオススメなのは、彼氏と彼女との関係が上手くいっていない人です。マンネリになっていたり、喧嘩ばかりしていても、この映画を観る事によって、そんな2人の険悪な関係を修復する事ができると思います。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

愛する恋人が死んでしまうという映画ですので、付き合っている人はちょっとナーバスになってしまう事があります。でも、この映画を観れば、彼氏と彼女をもっと大切にしようと思うでしょう。より2人の仲が深いものとなると思います。 人を愛する事って何だろうと考えさせられる映画です。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

38歳の女性で、東京に住んでいます。パートで4人家族です。趣味は半身浴です。

メルシィ!人生は、生きるとはこういうこと、を描写している映画です

あなたが良いと思った洋画を教えてください

フランス映画のメルシィ!人生です。 フランス映画は、雰囲気がおしゃれだからです。 メルシィ!人生では、フランス映画特有のおしゃれな感じを 全体に醸し出しつつも、人生についていろいろ考えさせて くれる映画なので、良い映画だなと思いました。 日々、なんでも大人しくしていることが良いことではない ということも、教えてくれている気がします。 主人公のピニョンは、とても大人しい性格の会社員です。

 

会社では、真面目に仕事をしていますが、あまりにも大人しく 過ごしているので、リストラの候補になってしまって、 本当に最終的にはリストラにあってしまいます。 それでも周囲のアドバイスや助けによって、家族を養うために と大胆なパフォーマンスをしてリストラを会社側に撤回させる ことに成功して、美人部長にも見直されるという映画です。 子供を産んだ女性は強いとよく言いますが、 家庭を持っていて家庭を養っていかなければならない父親 というのも強いな、と感じられる作品の代表のような 気がしました。

 

リストラ撤回のための大胆なパフォーマンスは上品な内容では ありませんでしたが、父性愛も強く感じられる部分があるので、 良い映画だと思いました。 大人しいピニョンは、女子社員に好奇の目つきで見られたり、 面白がられていました。 そこから、大胆パフォーマンスで、美人部長からの 評価がすっかり変わってしまうところは、人間の評価というものは、 それまで培ってきた信頼も一瞬で壊すことができるものだし、 逆に、何かをきっかけに一気に見る目が変わり、評価が高くなる ということもありえるんだな、ということをこれでもかというくらいに 表現している映画で、そういう面白さを84分に凝縮させた ところも素晴らしい映画だと思いました。

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

真面目に勤めていながらも、単に大人しいという理由だけで、 リストラしやすいということでリストラにあってしまうピニョンの そこからの巻き返しぶりの強さに、生きてくということは こういうことなのかもしれない、と感じられるおもしろさが あるからです。 リストラにあったときに、マンションのベランダで悩んでいた 主人公のピニョンに、隣の部屋に住んでいた老人男性が、 ピニョンの様子がおかしいことに気が付いて、話を聞き出します。

 

そこで、ピニョンは、老人男性に事の詳細を話します。 老人男性のアドバイスは、会社で取り扱っている商品の特性を 生かしてそこを責めるアドバイスをします。 要は、会社の弱みを握る手法です。 この展開は、かなり破天荒で仰天パフォーマンスになりますが、 人生長く生きてきた人だからこそのアドバイスでもあると思います。 パフォーマンス内容は、一見ふざけたような感じにも見えますが、 老人がアドバイスするときは、至って超真剣な顔つきです。

 

そのシーンの凄味も面白くて良い映画だと思える部分です。 私がピニョンの立場なら、隣に住んでいる老人のアドバイスは、 絶対にできません。 さっさと転職活動してしまうと思います。 それでも、やってのけるピニョンの大胆さは、やっぱり 家庭を持っている人の強みなのだろうな、と思いながら 見ていました。 大きな賭けに近いようなパフォーマンスというのは、結果を 予測したところで、その後はどうなるかということは、やって みなければ結局のところは分かりません。 ピニョンのパレードのパフォーマンス中の微妙な顔つきは、 パフォーマンスに及ぶ主人公のその後の展開を、 主人公のピニョンも分からないという空気です。 見ているこちらも、全く予想がつかないという面白さもありました。

 

この展開から、人間は腹を括れば、何かしらの結果が出る ということも教えている良い映画だと思いました。 腹を括るということの究極を表現している映画でもあると 思ったからです。 腹を括った行動の結果、口うるさい嫁に愛想を尽かしてしまう というピニョンの価値観の変化も注目点だと思います。 パフォーマンスがどぎつかったので、精神的にも一皮 むけたのでは、と思いました。 ひたすら大人しかった時代には、口うるさい嫁でも惚れていた みたいですが、その変貌ぶりは、パフォーマンスを 通して周囲からの自分の評価が変わったことで起きた 変化です。 私にかぶる部分は一切ない主人公ですが、それでも 他人ながら嬉しくなれる良い映画です。 パフォーマンス後に人間としての深みも増した ように見えました。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

会社でいじめられている人にオススメです。 何もピニョンのように、あくまで映画なのであんなレベルの パフォーマンスをすることはありませんが、 いくらでも応用の効く元ネタになる可能性を秘めている 映画だと思うので、一度見てみると良いと思います。 会社では、協調性はもちろん基本だとは思いますが、 ある程度自己主張をして、面倒くさい人物を演じていることも 処世術の一つと感じられる作品です。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

84分で終わるので、時間がない人でも楽しめる映画なので、 忙しい人でも楽しんで見られる映画です。 忙しい人にもオススメです。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

犬猫と同居している34歳の女で、岩手県在住です。

グランドホテル形式の大人気パニック映画「大空港」

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

まずこの映画の登場人物は、バート・ランカスター、ジャクリーン・ビゼット、ジーン・セバーグ、ジョージ・ケネディなど、豪華オールスター・キャストなので、観ているだけでワクワクしてきます。 中でも注目なのはやはり、空港の滑走路整備士ジョー・パトローニ(ジョージ・ケネディ)だと思います。彼はもはや主役と言っても過言ではないでしょう。彼の登場により、重苦しい雰囲気は一転し、「助かるんじゃないか。」「どうにかなるんじゃないか?」と、気楽な気分にさえさせてくれます。

 

「あー、あの人がでて来ないかなぁ」と観る者を期待させる、とても頼もしい存在です。 グランドホテル形式で撮影されているこの映画は、ただの手に汗握るパニック映画ではなく、様々な登場人物にスポットライトが当てられています。 航空チケット代をいつもごまかしタダ乗りしているおばあちゃんが、登場しますが、彼女はいつもそんなことをしていて肝っ玉が据わっているせいもあり、今回の搭乗で重要な役目を果たします。様々な事情を抱えた人々(不倫をしている人・タダ乗り常習犯・旦那の行動が不振だと思っている妻、離婚寸前の夫婦、など)が登場します。

 

それぞれのプライベートな問題を抱えながら、ひとつの共通したパニックに直面し、様々な意見を持ち、様々な発言をし、解決していくこのストーリーに、私は魅力を感じます。ちなみにタダ乗り常習のおばあちゃんは、飛行機内がパニックの真っ只中で、皆が緊張した雰囲気の間も、何処かコミカルなムードでした。 また時代のせいかもしれませんが、ストーリー展開が、ややゆったりしているように感じられました。

 

最近は、こういう映画が少ないと思います。取り巻く人々の人間模様などの描写をゆったり見せているため、パニックが起こるまでの時間が長く、その為かどの登場人物に対しても感情移入が容易です。最初から、パニックの連続でハラハラドキドキという展開ではないのですが、そこがまた、何ともいい雰囲気を出しています。やはり、前半に人間ドラマをゆっくり見てこそ、登場人物がどこか憎めない存在になり、だからパニックが起きた時にも「全員助かってほしい」と言う気持ちをより強く持たせてくれ、ヒヤヒヤしたりするものなのだろうと思います。コミカルな部分、パニック描写、ホッとさせてくれる場面、1つ1つがとても丁寧に制作されている様に感じられ、非常に良いと思いました。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

何かシリーズで観たいなあという方におススメします。または、若い人の中で最近の映画に疲れた方、でも映画が好きで観たい方におススメします。最近の映画は、ストーリーや映像が過激なものが多いと思います。私はその様な映画を否定しませんが、ちょっと昔の映画を観てみるのも一つの手だと思います。『大空港』は、1970年の映画です。しかも当時、大人気のアメリカン・ニューシネマが多い中、この映画はグランドホテル形式で制作されました。そのような時代であったにもかかわらず、当時この映画は大人気だったようです。

 

そしてこの映画は、様々なパニック映画の元祖とも言われています。 以前ハイジャック(これは、確かテレビムービーだと思います。制作年は2007年頃)がケーブルテレビで放送された時も、『大空港』を思い出しました。こちらはタイトル通り飛行機がハイジャックされるのですが、同じ時間軸で、その事件に関わるいろいろな人の群像劇を見事に描き出しています。こちらも、エアポートシリーズと作品の雰囲気が似ています。『大空港』もパニック映画なので、もちろんスリルもありますが人間ドラマ的要素が強いので、観終わった後温かい気持ちになれるのではないでしょうか。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

滑走路整備士の役で出ているパトローニ(ジョージ・ケネディ)に注目です。彼はこの一作目「大空港」のしょっぱな「奥さんとイチャついているシーン」から明らかに目立っており、その後に続いていく2作目(エアポート75)、3作目(エアポート77/バミューダからの脱出)、4作目(エアポート80)まで同じパトローニと言う名の役で出て来ます。出来れば、一作目「大空港」だけでなく、2作目、3作目と観ていかれる事をお勧めします。

 

一度見たら忘れないキャラ「パトローニ」は、このシリーズ中、航空関係の様々な職業に就いていきます。彼以外のキャストがコロコロと変わっていく中、「パトローニ」だけが職業を転々としつつ、レギュラーで出続けると言う少々不思議な映画シリーズだと思います。もうこの人はエアポートシリーズの中心核のような存在感です。シリーズで見続けていくと、きっと無意識にまず彼を探すクセがついている事でしょう。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

40歳の女です。映画を見る事が大好き。スポーツが苦手。サッカーや野球も興味なし。キャンプは中学の時に行ったきりの、文科系インドア派です。最近は1940年代の映画をもっと観たいと思っています。

一度は聴いて感じて欲しい映画「ドリームガールズ」

あなたが良いと思った洋画を教えてください

ドリームガールズ(監督:ビル・コンドン、アメリカ)

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

 「ドリームガールズ」は実在した黒人女性歌手グループをモデルにした映画です。原作はミュージカルで、アメリカでは大ヒットしたものだそうです。小さなオーディションを受けていた3人の女性がプロデューサーに見いだされ、バックコーラスとして下積みを重ね、その後、デビューして一世を風靡するという内容です。物語の背景には、その頃のアメリカの差別問題や貧富の差などがあり、ただのミュージカルや歌手の成功物語ではなく、長年続いてきた黒人差別について考えさせられ点も、作品に深みを与えていると思います。  

 

この映画の特に優れていると思うところは、その音楽のすばらしさにあります。R&Bやブルース、ダンスミュージックなど形態は様々ですが、アメリカで長年上演されていたというのも分かる、素晴らしい音楽がいつまでも耳に残るような良さがあります。  ストーリーとしてはどちらかというとシリアスな場面が多く、売れるためにはどんな犠牲も払うプロデューサー・カーティスと、初めは彼に従って成功を収めていく主人公たちの間で徐々に亀裂が生じ始める様子が丁寧に描かれていて、感情移入しやすいです。エディ・マーフィ演じるジミー・アーリーはその代表とも言える人物で、カーティスの言葉に従って歌い大成功するのですが、次第に歌いたい歌と歌わなければならない歌との間のギャップに苦しむようになり、次第に薬へと逃げるようになり破滅してしまいます。  

 

主人公の一人であるディーナ・ジョーンズは当初はあまり目立ちませんが、その美しさやスタイルの良さをカーティスに認められ、グループの中心に祭り上げられるようになります。それに反発し、もう一人の主人公であるエフィ・ホワイトがグループを離脱するところも、いくら歌が上手いといっても最終的には容姿が重要視されるのだという現実の厳しさを教えてくれます。  主人公の女性3人と彼女らを支える人々も、「家族だ」と言うほど強い絆で結ばれていましたが、曲が売れるようになり、名声とお金が手に入り始めるとその関係が壊れていってしまうのも、実在したグループをモデルにしているだけあって、とてもリアルで色々と考えさせられました。  

 

合間合間に、黒人の解放運動やキング牧師の演説などが挟まれ、自由の国アメリカには色々な問題があり、その問題はまだ現在でも続いているのだという監督のメッセージが伝わってくる気がします。  特に良いと思ったのは、エフィ・ホワイト役のジェニファー・ハドソンです。彼女の声はとても素晴らしく、いつまでも聴いていたいと思えるほど歌が上手いです。彼女は新人で、オーディションを受けてこの役に抜擢されたそうですが、とても新人とは思えないような声量で、物語の中盤辺り、メンバーが喧嘩をし、別れ別れになってしまう時に歌われる歌は圧巻です。  映画館で初めて聴いたとき、生でもないのに感動して思わず涙が出てしまいました。洋楽の迫力ある歌が聴きたいと思われる方は是非、この映画を見て彼女のファンになって欲しいと思います。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

 アメリカのR&Bやビヨンセが好きだという方にはオススメしたいです。映画の中で使われている曲はどれも耳に馴染みやすく、テンポも良くて格好いいです。ビヨンセの歌も素晴らしく、普段の彼女とはまた違う、ちょっと控えめな歌い方が新鮮で新たな一面を見ることができると思います。  そして、エディ・マーフィがお好きな方にもオススメです。エディ・マーフィというと、少し前に有名だったコメディアンというイメージしかなかった私ですが、CDも出しているという彼の歌声は映画にとても合っていて、徐々に落ちぶれていく演技も真に迫っていて、すごく印象に残りました。彼が好きな方には、是非観て欲しいです。  

 

また、ミュージカルはちょっと苦手で、普段避けているという方にもオススメしたいです。この映画はミュージカルですが、歌手を題材にしているので、歌はレコーディングは新曲発表という形で歌われ、ミュージカルにありがちな「いきなり歌い出す」ということがほとんどありません。まったくないとは言いませんが、ミュージカルの流れに違和感を覚えてなかなか楽しめない、という方がいらっしゃれば、入門編のような形で一度見てみてほしいです。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

 この映画はとても長いですが、モデルとしているグループもあり、一人一人がとてもリアルに描かれていると思います。またラストが唐突で、すごく続きが気になる雰囲気で終わってしまうので、「これからどうなるんだろう」という想像を考えていくのも楽しいです。  サウンドトラックも出ていますが、まずは映画で聴いて欲しい曲ばかりです。この映画を少なくとも一度は見て、そして出てきた曲を聴き、その場面を思い出すという二度美味しい楽しみ方もできる映画ですので、一度は『聴いて』みてください。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

性別:女性 年齢:39歳 職業:会社員 都道府県:山口県

アクション映画「スピード」がカッコ良すぎです

あなたが良いと思った洋画を教えてください

「スピード」

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

 アクション映画は、毎年世界中で山ほど制作されていますが、1本で満足出来るアクションものと言えば、この「スピード」だと思います。なんと言ってもキアヌ=リーブス演じるジャック・トラベンがカッコ良すぎです。 爆弾犯ハワードの執拗な犯行計画が次から次へと繰り出され、それにともなって難題もてんこ盛り状態の中、何度も窮地に追い込まれながらも、気転の良さと行動力、正義感を武器に、人質を救出すべく奮闘する「ジャック」には本当に惚れ惚れしてしまいます。

 

キアヌ=リーブスと言えば、他にも「マトリックスシリーズ」が有名ですが、個人的にはこの「スピード」の方が、彼の魅力が最大限に引き出されていると思います。歴代のアクション映画のヒーローの中でもナンバー1ではないでしょうか。  物語は、あるオフィスビルのエレベーターに爆弾がしかけられるところから始まります。これをとりあえず解決したと思ったら、実は犯人が生きていて…と、ここまでは普通のアクション映画でもありがちな流れなのですが、次の犯行の舞台がバスに移ったところから話は大いに盛り上がっていきます。特にこのバスに乗り合わせたアニー(サンドラ=ブロック)の登場で、この映画全体が、より魅力的なものとなります。  

 

私は、この映画で初めてサンドラ=ブロックを知ったのですが、こんなに日本人の好みにあったリアクションをしてくれる女優さんはいないだろうと思いました。カッコいいジャックとのビジュアル的な相性もバッチリです。  バスは、高速道路に乗り速度80キロオーバーをしてしまったら最後、それ以下にスピードを落とすと爆発してしまう仕掛けです。当然ここは、爆弾犯ハワードの予告を受けたジャックが、バスが高速道路に乗る前に、これを阻止しようと孤軍奮闘するのですが、努力も空しくバスは高速道路に乗り、速度80キロオーバーをしてしまいます。ジャックはバスに乗り込み、乗客を救出しようとしますが、バスの様子が犯人に筒抜けで、猛スピードを保ったままとにかく走り続けなければならない状況に追い込まれます。

 

バスの運転手の負傷で、代わりにスピード違反で免停中の若い女性アニーが、この爆走バスを運転するハメになります。運転するのが男性ではなくて若い華奢な女性、それもスピード違反で免停中という設定が、普通のアクション映画にありがちな「男くさいだけ」、はたまた最近のアクション映画によく見られる女性アクションスターの「セクシー&運動神経抜群」みたいなありふれた内容のものとは逸脱していて、いつ観ても新鮮に楽しめます。  

 

更に物語は、この暴走バスを舞台に続きます。高速を下りて混雑した市道を抜け、再び高速に乗ったと安心もつかの間、その先は工事の途中で道路が寸断されていて、細腕アニーの運転で15メートル先の高速道路にハイジャンプ!ほどなく空港の敷地内にバスを入れることに成功して、今度は乗客を降ろす為にまたもやジャックが奮闘します。燃料切れや相棒の死という試練の末、当然ここもヒーロー・ジャックは乗り越えるのですが、まだまだ爆弾犯ハワードの計画は続きます。どこで終わりになるのかわからない、次々と繰り広げられる攻防戦に目が離せない、正しく「スピード」感満点の映画です。  また、災難を乗り越えるたびにジャックとアニーの信頼感が増していき、その中で交わされる2人の台詞のやりとりが洒落ていて、ジャックがアニーを守り抜こうとする姿にもグっときてしまいます。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

キアヌ=リーブスのファンの方…改めて彼の魅力を体感しましょう。 サンドラ=ブロックのファンの方…改めて彼女のファンで良かったと実感出来ます。 最近のアクション映画に飽きた方…ちょっと昔の映画だからって侮るなかれ。これはこれでなかなか新鮮な気分になれます。 目の保養がしたい方…キアヌのカッコ良さに酔いしれましょう。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

 アクション映画が好きな方にはもってこいの作品です。ながら観ではなく、腰を落ち着けて鑑賞しましょう。一人で観るのもいいですが、みんなで観るのが楽しいかもしれません。特に女子会での観賞会にオススメです。もちろん、なにか目新しいアクション映画をお探しの男子にもオススメです。ということはカップルで観るのも楽しいかもしれません。

 

ジャックとアニーの間には、かなりロマンティックが生まれますので、きっと盛り上がれることでしょう。  因みにこれが面白かったからと言って続編を観るのはオススメ出来ません。キアヌは、この2作目を蹴って「マトリックス」に走ってしまい出演していません。その上、2作目のずっこけぶりは、続投出演したサンドラも認めるところです…。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

福岡県在住 40代 女性 夫と2人暮らし 職業…経理事務 趣味…釣り、料理、映画鑑賞 

「ジャン・ミシェル=バスキア」の伝記映画

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

カフェのテーブルにメープルシロップかソースで、自由に絵を描いて見せるシーンを見て、アートと言うのは、どのようなやり方でも、又何処でも出来るのだなと思いました。とても自由でうらやましかったです。また、子供が描いた絵の様な純粋さです。落書きの様でもあり、しかし誰にも真似できない・・・この絵がこれからどんどん売れていくのだろうと想像すると何故かワクワクしました。 これは27歳と言う若さで他界したアーティスト「ジャン・ミシェル=バスキア」の伝記映画です。 あれだけ素晴らしい作品を残しながら、現在生きておられない事を本当に残念だと思っているファンも多い事でしょう。

 

この映画は彼の友人ジュリアン・シュナーベルによって撮られた事もあり、バスキアをよく理解している様に思え、愛にあふれていて、観ていて涙がでてきます。当時のアートシーンの雰囲気や、バスキアがヤンチャな問題児であった事もよく伝わってきます。この様な映像を観る機会に恵まれた事で、まるで私は本物のバスキアやアンディウォーホルを観たような錯覚に陥り、その様な気分になりました。又、私はバスキアの絵を見るのが好きな事と、アンディウォーホルのファンである事がきっかけとなり、この映画を観ました。人によってはバスキアの音楽が好きでこの映画を観たと言う人もいます。多くの人ではないですが、様々なきっかけでこの映画を観ている人がいるので、ひょんな事で、この映画の話になったりして、面白いです。 初めて、ポップアートの巨匠アンディウォーホル(デビットボウイ)にバスキア(ジェフリー・ライト)が描いた絵を見せたシーンでの、アンディ・ウォーホルの反応が印象的でした。

 

私は、自分の絵が褒められたみたいに嬉しかったです。また、バスキアの様に才能のある人であっても、最初は路上でポストカードを売るような生活をしていた事に勇気付けられました。ああいうものはやはり誰かに見てもらって、広がっていくんだなと実感出来ました。 絵が売れ出して、名誉や栄光を手にし、どんどん上り詰めていくバスキア。彼の絵の個展には綺麗に着飾った多くの著名な人達が来場しますが、彼の絵を買おうと争う人々の狭間で、彼は一向に嬉しそうではなかったのが印象的です。世間から認められ、何もかもうまくいっているように見える彼ですが、次第にイライラしていきます。そして次第に我を失っていくバスキアを、ウォーホルが心配するシーンがあります。 バスケをしながら、友人にも言われます。「いやな奴になったな・・・。」寂しいシーンです。彼はずっと自分自身のよりどころを探してさまよっている様に見えました。

 

遂には彼女も失い、ストーリーが終わりに近づくにつれ哀しいシーンが続きます。気分を暗くさせますが、私としてはアンディウォーホルが亡くなったシーンがやはりショックでした。歴史は知っていましたが、この映画の中でこのタイミングで、この様な展開になるとは思っていませんでしたから。バスキアにとって変わり者であるウォーホルは本当にいい友達だった様です。バスキアはウォーホルの死という悲しみによって、更に泥沼にハマっていったように見えました。 またこの映画は、サウンドトラックも素晴らしく良く、中でもトムウェイツの「Four Sheets To The Wind In Copenhagen」が流れるシーンは忘れる事が出来ません。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

バスキアの音楽やアートが好きな方はもちろん、アンディ・ウォーホルのファンの方にもお勧めします。音楽や美術の大学に通っている人にもおススメしたいです。いろいろと刺激になると思います。アンディウォーホルの役をデヴィットボウイが、細かい演技でうまく演じています。ひょろひょろの細い体に、小さい声、神経質そうな演技が必見です。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

アンディウォーホルとバスキアのちょっとした会話のやりとりが面白いです。 又バスキアがウォーホルのファクトリーに遊びに行ったとき、ウォーホルが実験的制作をしているシーンがあります。ウォーホルが何かを制作しているシーンそれだけでも十分過ぎます。 以前バスキアとバンドを組んでいた『バッファロー‘66』のヴィンセントギャロがカメオ出演しているそうなのですが、私には分かりませんでした。 ジェフリー・ライトは知らない人が観たら「もう彼がバスキアなんじゃないか」と思わせる程、自分自身の存在感を消して演技している様に思えます。素晴らしいです。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

40代前半の女です。デザインをする事や映画を見る事が大好き。ウインドウショッピングは大好きですが、ショッピングし過ぎるとご飯を食べに行くエネルギーがなくなってしまうので、最近は気を付けています。

Vフォー・ヴェンデッタ格闘シーンが見所の映画です

あなたが良いと思った洋画を教えてください

Vフォー・ヴェンデッタ  ジェームズ・マクティーグ監督

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

1番凄い!と感じたのは格闘シーンです。Vは基本ナイフか格闘で戦います。このナイフ裁きが尋常じゃないです。国営放送のTV局に乗り込むシーンなどはあっという間に警察数人をナイフで倒してしまいます。その無駄の無い動きはプロというか獣が紳士になったような動きです。そして最後の格闘シーンでは警察十数人に囲まれての銃対ナイフ。スローモーションを混ぜて描かれるこのシーンはさながらマトリックスを彷彿させる映像美です。ナイフのみで次々と倒していくVの動きは圧巻です。そしてイヴィーの成長を通して描かれる人間としての本質は深く考えさせられます。

 

「命しかないと思ったはずだ」そしてそれをも乗り越えたところに崇高な精神があるということ。宗教とか思想とかそんなのではなく人としての大切な何かを垣間見ることが出来た気がします。もちろんVの変化も見どころの1つです。「憎しみしかなかった」そう言うVにもイヴィーに関わることによって何かを見つけていく。Vは人らしさを取り戻していきます。その人としての感情を取り戻せば取り戻すほどに、今さらそんな風にはなれないと苦悩するVの気持ちも伝わります。そして全ての目的を達した後に瀕死のVがイヴィーに会いに行こうと向かいます。そして気持ちを伝えようとするVにはとても切なくなります。

 

そして最後の議事堂爆破の花火をフィンチ刑事と共に観る。Vとは誰なんだ?その答えをイヴィーは知っていて、いや気付くことが出来てフィンチ刑事に答える風ではなく、独り言のように呟く。その答えに全てが凝縮されていると感じました。この物語を通してのイヴィーの成長は特に観るべきポイントだと思います。見た目の印象もそうですが顔つき、眼差しの奥にある力強くも優しい瞳が物語ります。 主人公を演じるV役にはヒューゴ・ウィーヴィング、彼は完全にハマリ役で終始仮面をつけているVなので声と素振りだけで演じなければならないわけだがこの声が凄い、圧巻です。彼以外の人が出来るのかな?と思ってしまうほど。ヒロインのイヴィー役には誰もが知るナタリー・ポートマン、彼女も作中頭をボーズにするなどかなり挑戦しています。

 

他にもスティーヴン・レイジョン・ハートと渋いメンツも出ています。 時は近未来で第三次世界大戦後のイギリス。そしてイギリスは完全独裁国家という異質な設定。アメリカが事実上崩壊した状態でその他の世界には一切触れないというサッパリさです。イギリス国内はというと国営放送は政府に牛耳られ、秘密警察が街中を支配し汚職天国状態。国民は夜間外出禁止で思想も言論も押さえ込まれている。そんな状況の中、政府に挑戦するVが登場する。彼は素性も思想も不明、偶然会ったイヴィーも彼に助けられるがVに対する猜疑心はとれない。そんな中Vは手段を選ばず国営放送を乗っ取り人々に生きる意味を語りかける。

 

抑圧された国民はVの言うことに何かを感じ、Vが約束した1年後の約束を胸に刻む。その後偶然が重なりイヴィーをかくまうことになるV。そしてVがとった行動は想像もつかないようなやり方でイヴィーを監禁することになる。結果的にイヴィーの精神を解き放つことに繋がるのだがその間イヴィーは廃人寸前まで追い詰められる。そして生まれ変わったイヴィーに真実を教え約束をして分かれる。この頃Vの中にも無かった感情が芽生えてくることに気付きだす。1年後11月4日、国民と約束した日を迎えるVは最後のミッションを成功させるべく動き出す。同時にイヴィーもVとの約束のために動き出した。この日政府の思惑とVとイヴィー、約束を胸に刻んだ国民が何かを起こす。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

この映画はどんな人にもお勧めかもしれない。さすが革命精神の国イギリスって感じ。しいて言えば歴史や社会がまだ理解出来ていない年齢レベルだとよくわからないかもしれない。仕事でも人間関係でも革命的なインパクトをつけるにはどうしたらいいのか?より多くの人の心にリンクするにはどうしたらいいのか?そんなことが感覚としてわからしてくれる。劇中では「象徴」や「約束」巧みな言動によって人々の心を内側から操っていく様子は色々な職業の人に精通しそうです。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

とにかく色々な意味で面白いです。歪んだ社会、間違った世界観、異質の愛、圧巻の格闘、どれを中心にしても一級品のクオリティです。そしてなによりもシンプルなストーリー性とメッセージ性があります。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

東京都在中、男性、会社員、34歳、映画が大好き。 現在も映画館にはよく行きます。洋画中心ですが最近いいのが少ないなと。 地球規模系やCGが凄い系など多く、人間ドラマ的なものを探し中。