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原爆が投下されるまでの人々の姿を描く広島・昭和20年8月6日

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あなたが良いと思った日本のドラマを教えてください

広島・昭和20年8月6日は、4人の姉妹を描いたドラマです。昭和20年という戦争真っ只中の話で、その戦争の中で生きた健気で明るい性格の姉妹を細かく描いた戦争ドラマです。 2005年の8月に放送されたドラマで、あの原爆を投下された広島県を舞台に、そこで懸命に戦争と戦って生きた10代から20代の若い姉妹の日々を分かり易く描きます。 広島の都会的な街で生活をしていたこの4姉妹は、旅館の子供として裕福に生きていました。

 

1番上のおっとりしているけどしっかりとした綺麗な姉、気丈に生きてみんなを明るくする真ん中の妹、清楚で真面目な1番下の妹、まだ中学生になったばかりの元気な弟という4姉妹がいました。 そんな4人姉妹の家は、由緒正しい人気の旅館を営んでいました。旅館の手伝いをしては働き、近所からも評判の良い姉妹でした。

 

その元気で活動的な姿を観ていると、戦争の為にこんなに健康で素敵な人達がこの世から姿を消したという事実に心が打ちのめされます。 戦争という中でも、その姉妹は手と手を取り合って日々を生きています。でも、戦争がその手を引き離し、人生をバラバラにしてしまうのです。そんなところも、その戦争の愚かさを感じます。 若者がだんだんと街から消えていき、食べ物も無くなっていくその現実に、彼女達も打ちのめされます。

 

でも、彼女達は、ダンスをしたり、明るく笑って、その戦争というもので暗くなる心を跳ね除けようとします。そんなところが、また健気でもありますし、痛々しく気の毒です。 その当時の広島の街並みを見事に再現していて、その建物や乗り物、人々の姿もしっかりと描き出しています。美しく、確実に進歩してきたその広島の街も、原爆によって破壊されてしまいます。

 

その原爆の恐ろしさが凄まじく、その凄まじい破壊力がテレビを超えて飛び出してきそうなほどでした。あんなに頑丈で素晴らしい建物も、あっという間に消え、跡には真っ黒に焦げた建物の残骸が辺り1面に残っています。その光景に、とてもゾッとしました。 座っていた人間が一瞬にして骨まで溶けてしまうという原爆の恐ろしさも知り、その当時の酷い光景をよく知る事ができました。

 

この広島・昭和20年8月6日には、犬が出てきます。とても小さくて、コロコロとした可愛い犬です。その犬は5番目の姉妹として大切に可愛がられます。 銃を持った兵士が街中を歩き、空には敵国の飛行機が飛び交います。お腹が空いているし、いつ爆撃されるか分からないという日々に、その犬が沈んだ人々の心を明るくします。そんな犬のくったくのない姿に涙が出ます。 まだ中学生という弟に、過酷にも徴兵の伝達がきます。

 

お国のために、姉妹のために小さな体で戦場に行く弟の姿に、とても心苦しくなります。 戦争はどれだけの人々を不幸にし、若者の命を奪ったかを知ったドラマでした。教科書には載せていない現実を知る事ができましたし、原爆がいかに酷く、いかに愚かな兵器だったかも学べました。

 

戦争下でも、毎日を懸命に生き、生活をしていた人達がいたんだという事が分かります。戦争に行った人だけではなく、残された人々がどういった苦しみを味わい、どうやって困難を乗り越えたかという事も知れるドラマでした。 辛い現実でも人に物を分け与えたり、笑顔を絶やさない姉妹の姿が実に心が痛みます。

なぜ、そのドラマが良いと思ったのでしょうか?

この広島・昭和20年8月6日が良いと思ったのは、あまり他の番組ではやらない当時の広島の人々の生活ぶりや、そこに生きた人々の日常を描いているところです。 こういった日常を描く事によって、よりリアル感があり、現実味が伝わります。その当時の広島の人々が受けた辛さや悲しみ、原爆を落とされた後の差別や苦しみを詳しく描いています。

 

他では知られていない現実を、しっかりと知る事ができます。家族を失って悲しいはずなのに、その悲しさを払い除けて残った家の残骸で自分の住む家をまたその場所に造る女性の姿に感動しました。 逃げ出さず、原爆を落とされたその場所に、また家を造って暮らそうとしているのです。自分ではきっとできないだろうなと思いましたが、生まれ育ったその愛着のある広島で生きる事を選んだその女性の姿に、勇気と希望を貰ったのでした。

そのドラマがオススメだと思う方は誰?

このドラマがオススメな人は、家族と上手くいっていない人にお勧めです。姉妹の絆や愛情というものを観る事ができますし、姉妹だからこそ何ができるかを知る事ができるドラマです。 喧嘩ばかりで仲が悪い兄弟でも、このドラマを観れば、きっと仲良くなれるでしょう。

これからそのドラマを観ようと思っている方へのアドバイス

この広島・昭和20年8月6日は、恐ろしい原爆を題材としたドラマです。原爆が投下されるまでの人々の生活をリアルに描き、原爆がどんな悲劇をもたらしたかを克明に描いています。 少しショッキングな光景があるかと思いますが、そこをあえて描く事で、より戦争の悲惨さを観ている人に伝えています。原爆の悲惨さを上手く話せない時には、このドラマを観せるといいでしょう。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

パートをしている東京都に住む38歳の女性です。趣味は戦争映画を観たり、ウォーキングをする事です。