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B'zの「Wonderful Opportunity」

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あなたが良いと思える歌を教えてください

B'zの「Wonderful Opportunity」です。 B'zについて今さら語る必要はあんまりない気はしますが、ともあれ多くの日本人に愛されている邦楽ロックバンドだと思います。 私はB'zがデビューした頃に生まれて、物心つく頃にはB'zの曲を聴いて育っていました。 小学生の頃からブレずに好きでい続けているバンドですが、面白いことに年齢を重ねるにつれて好きな曲がどんどん増えていくんですよね。

 

小さい頃は単純に心地よいリズムと格好いいメロディに、中高時代はそれに加えてちょっと斜に構えた歌詞に、成人してからはこのWonderful Opportunityのようなストレートな応援ソングを。 この曲が収録されたアルバムIN THE LIFEが発売された時、私はまだ未就学児のガキんちょだったんですが、それでも親が好き(&カラオケの持ち曲にするため)でアルバムを聞いて育ちました。

 

そういう意味で、この曲は私にとってノスタルジーさも含めているのですが、長じてから聞くと歌詞に勇気づけられることに……。 ちなみに、IN THE LIFEには他にも私のお気に入りの曲がいくつか収録されています。 「ALONE」や「もう一度キスしたかった」は有名な名曲ですが、個人的には「WILD LIFE 」も大好きですね。

なぜ、その歌が良いと思ったのでしょうか?

この曲は明るくノリの良いロックであり、歌詞に韻が踏まれており、流しでBGMに聞いているだけでも非常に耳心地が良いですね。 しかしそれだけでなく、稲葉さんの歌詞センスが光っている名曲の一つでもあります。 上記のようにとても耳心地のよい韻を踏みながら、とてもストレートな応援ソングになっています。

 

稲葉さんの歌詞にはよくあることですが、とかく 「辛いこと、苦しいこと、逃げ出したいことは山ほどあるけれど、生きていくことを現実的に考えたらそれらと折り合いつけるしかないじゃん? じゃあもうそいつらひっくるめて飲み込んでクレバーにカッコ良く生きようぜ」 という類のことを、言葉で表現するのが難しいほど心地よく歌い上げており、元気が出るんですよね。

 

正直なところ、普通に歌詞載っけるのが一番手っ取り早いんですが、それは著作権に引っかかるので、できたらアルバム買ってください(笑)。 とくに良いのは若干愚痴混じりというか、弱音がきちんと出ていることなんですね。 サビに入る部分には必ず「胸の痛みと手を繋いで」というフレーズが入る通り、辛苦というものは絶対に切り離せないものなのである、ということを念押しにしています。

 

そういうマイナスの感情に目を背けず、投げ出さずに受け入れるということは難しいんですが、歌詞の中にストンとそれが表現されていると、自分にもできそうな気がしてくるんですよね。 実際、本当にできるかどうかはわかりません。誰にも保証はされない。 けれど、まずはそういう意志を持たなければ何も始まらない。その第一歩を踏み出すために、背中を押してくれる。Wonderful Opportunityはそういう曲です。

その歌がオススメだと思う方は誰?

毎日が苦しくて仕方ない、とにかく憎いあいつがいる……とまで差し迫らなくても、人間生きていれば大なり小なり悩みがあるわけで、大体の人にオススメできるあたりが、さすがB'z。さすが国民的ロックバンドといったところでしょうか。 ただ、まぁ発表されたのが1991年の、アルバムにしか収録されていない曲なので若い人はあんまり知らないかもしれません。だから若い人にオススメという形になるでしょうか。

 

こういった悩みや苦しみは時代が変わらずに普遍的なものですし、曲調のちょっとした古臭さは――これは私が個人的に感じるものだけかもしれないから、ちょっと今時の子がどう感じるかわからないですね。でも、そういうのを含めてオススメできます。 できればB'zの昔の曲を通して、90年代や80年代の名曲というのも掘り返してもらいたいという個人的野望もありますし(笑)。

 

しかし、でもまぁ、本質的にある程度前向きな人でないとこの曲を聴いても元気が出ないかもしれません。 マイナスの想いを消しきっていないこの曲は、あくまでも聴き手自らの足で立ち上がり、前に向かって歩くことを望んでいますからね。 本質的にネガティブな人は、どうしてもマイナスの想いに共感するばかりでそれ以上のことはできない可能性も高いです。 誰しもが「トラブルは素晴らしいチャンス」なんて思えるとは限りませんからね……。

これからその歌を聴こうと思っている方へのメッセージ

あなたが抱えている苦しみや悩みは、こう言っちゃ悪いけれど大概普遍的なもので、多くの人が似たような目に逢ってきたという前例があるんだよ。 ただ、それであなたの胸の重みや痛みが軽んじられるわけではなくて、先達者たちの中にはなんとかそれらを乗り越えられた人だっている。

 

あなたがそういう人になれるとは限らないけれど、経験者の苦痛はあなたの中に同感を呼んで痛みを和らげるかもしれないし、あなたはその中で自分の中の問題を解決する糸口を見つけられるかもしれない。 ともあれ、人間という生き物は始終胸の痛みと手を繋いで生きていくしかないんだから……。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

独身・男・28・フリーター・近畿在住