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「アンタッチャブル」ギャング映画が好きな方におすすめ

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なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

 この映画に興味を持った入口は、あの不気味なホラー「キャリー」を撮ったブライアン=デパルマの監督作品だったからということです。ブライアン=デパルマが1930年代を舞台にギャング映画を撮る…ということで、 私の好きな「ブライアン=デパルマ」「1930年代」「ギャング」というストライクポイントが3つ揃ったこの映画は、期待を上回る面白さで、大満足でした。  物語は1930年代禁酒法時代のアメリカ・シカゴ。シカゴと言えば「ギャング」、ギャングと言えば「アルカポネ」です。

 

ギャングの王様のような人物ですよね。そのギャングに挑むのが、財務省特別捜査官のエリオットネスでした。この正義感溢れる心やさしき男、エリオットネスは、警察も裁判所も買収されまくっているこのシカゴで、密造酒摘発に孤軍奮闘していました。そんな時しがない老保安官マローンとの出会いがあります。彼は、腐敗しきったシカゴ警察において唯一汚れない純粋な正義感をもった警察官でした。頼もしい味方を手に入れたエリオットネスは、マローンの「腐ったりんごを掴まされたくなければ、木箱からりんごを選ぶのではなく木からもぎ取れ」との教え通り彼とともに汚れなき有志を集めます。

 

そして新たに得た仲間ジョージ・ストーン、オスカー・ウォレスと共に、これまたマローンの発動で、密造酒工場の現場を押さえ初白星をあげることに成功します。こうして歴史上にも悪名高きアルカポネの悪事を暴き、刑務所送りにする闘いの火ぶたが切られたのです。  ここで注目して欲しいのが「エリオットネス」の仲間です。仕事においても人生においても良きアドバイザー、ジム・マローンにはショーン=コネリーが扮しています。

 

とにかく渋い!ジェームズ・ボンドみたいにスマートなカッコ良さではなく、また違ったいぶし銀のようなカッコ良さです。財務省で畑違いの任務についたエリオットネスにはケビン=コスナー。正義感がスーツを着ているような端正な顔立ちが魅力的な俳優さんです。研修期間中の警察官ジョージ・ストーンのアンディー=ガルシアもまだ若くて美しく、射撃の名手という腕前も映画の終盤に惜しみなく披露してくれます。

 

そもそも経理しか知らないオスカー・ウォレスにメガネをかけたムードメーカー、チャールズ=マーティン・スミスが扮していて緊迫した場面を和らげてくれます。 そしてこのウォレスの経理眼のおかげで、アルカポネを脱税で告発するという、刑務所へ送るための苦肉の策が生まれます。 この犯罪摘発に対してはド素人のメンバーの中にあって、唯一警察内部に近い頼れる男マローンは、それと同時に最も命を狙われる立場でもあったのです。

 

捜査の行き詰まりに憂慮したマローンは、決死の覚悟で、元同僚の警察署長から情報を聞き出しますが、その情報をネス達に伝えようとした矢先、惨たらしく銃撃されてしまいます。息も絶え絶え駆けつけたネスとストーンにアルカポネの経理係の行方を伝えようとするマローンの最後のシーンでは、本当に泣いてしまいました。  …にしても、さすがはブライアン=デパルマ監督です。このシーンは本当に惨たらしいです。あのショーン=コネリーをこんなに惨たらしく殺せるのは彼だけでしょう。惨たらしいと言えば、このマローンの非業の死の前に、アルカポネの脱税を見抜いて経理の面から大いに貢献するウォレスも殺されてしまいます。

 

エレベーターの中で突然銃を向けられ、怯えながら殺されてしまったウォレスの死に方も、本当に可愛そうでした。  こうしていよいよ映画史上、かの有名な「あのシーン」となります。駅の階段で、逃亡をはかるアルカポネの経理係とその一味、そしてそれを阻止しようと彼らの到着を待ち伏せるネスとストーン。そこへ大きな荷物を持ち、乳母車に赤ちゃんを乗せた女性が通りかかり、見かねたネスがそれを手助けしている時に「運命の男」がやってきます。

 

 話はキャストの方に戻りますが、アルカポネを演じたロバート=デニーロを忘れてはいけません。役柄によって体格を自由にコントロール出来ることで有名な俳優さんですが、期待通りのアルカポネを演じてくれました。そしてこの豪華キャストの中で私が最も注目したのはアルカポネの側近フランク・ニッティを演じたビリー=ドラゴという俳優さんです。クールフェイスの殺し屋は、この映画の中でなくてはならない存在だと、私は思います。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

ギャング映画が好きな方…この映画を見逃してはいけません。 ブライアン=デパルマ監督が好きな方…私は「キャリー」にも劣らない代表作だと思います。 アルマーニが好きな方…衣装はアルマーニです。特にビリー=ドラゴ扮する殺し屋フランクの白アルマーニは感動ものです。 実話ものが好きな方…実在した人物の物語です。アルカポネものは面白いですね。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

残酷なシーンなどが、苦手な人はあまり観ない方がいいかもしれません。デパルマ監督の演出は、けっこう「エグい」域に達している感があります。ロバート=デニーロのカメレオン俳優ぶりを存分に堪能しましょう。ギャング映画ではありますが、基本的にエリオット・ネスの勝利に終わる感動ものです。デパルマ監督にしてはめずらしく、ラストはスカっと爽やかに終わりますので安心して楽しんで下さい。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

40代 女性 福岡県在住 夫と2人暮らし 職業…経理事務 趣味…釣り 料理 映画鑑賞