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「ジェイン・オースティンの読書会」自身の経験と重ね合わせて楽しめる洋画です

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あなたが良いと思った洋画を教えてください

私が良いと思った洋画は、2008年に上映され、カレン・ジョイ・ファウラー原作、ロビン・スウィコード監督の「ジェインオースティンの読書会」という洋画です。

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

この洋画は、小説をもとに作られた映画で、2007年にアメリカ国内で映画公開、2008年に日本で映画公開されたものです。イギリスの有名小説家、ジェインオースティンの著書である「エマ」「マンスフィールドパーク」「高慢と偏見」「分別と多感」「ノーサンガー・アビー」「説得」という6つの物語を題材として、6人の主人公が物語を語り合い、同時に自身の生活や恋模様を見つめなおしていきます。この映画の主題にもなっているジェインオースティンは、人々の平凡な毎日を描くことに長けている作家です。

 

平凡な中に静かに巻き起こる恋愛の葛藤が多くの人の共感を呼んでいます。この映画の登場人物たちも、それぞれこれといったドラマ性のない普通の生活をするなかで、様々な葛藤と戦っています。そんな彼女たちがそれぞれに巻き起こる問題にどう向き合っていくのか、その姿を描くのがこの映画の目的です。 この映画の良いと思ったところは、とにかく登場人物の恋愛模様に共感しやすかったところです。超大作のラブストーリーによくある、世界を股にかけるような大恋愛を行っているわけではなく、「彼氏がいない子のために必死にお勧めの男の子を紹介していたら、逆にその男の子から好意をもたれちゃった」というような自分のまわりを見渡してもよくありそうな、誰もが体験しうる恋愛模様が描かれているため、自分の体験に重ね合わせやすい話だったところがこの映画の良いと思った点です。

 

私が特に好きなのは、フランス語教師の女性プルーディーが、婚約者がいるにもかかわらず学校の生徒との恋愛に陥りかけてしまいそうになるところです。彼女はヒッピーな母親を反面教師としており、真面目で、少しお高くとまっているような性格の女性です。ことの始まりは既婚者はいるものの実生活では擦れ違いばかりで落ち込んでいるときに、彼女の前に自分に好意を寄せている男子生徒が現れれることがきっかけです。もちろん始めはきっぱりと男子生徒と距離を置いていたのですが、積極的なアプローチに押され、さらに不運な事件により理性を失ってしまうことが重なりプルーディは次第に彼を受け入れはじめてしまいます。

 

真面目な性格のプルーディが決してあってはならない生徒との恋に陥りかけてゆく過程がとてもリアルで他人事ではないなと思いました。その後、プルーディはしっかりと理性を取り戻し、男子生徒との距離をわきまえるのですが、そう決断する彼女の姿を見て、外から見れば些細なことかもしれないけれど、実際にあの立場になったらひどい葛藤に悩まされるのだろうなと思いました。 とにかくこの映画の魅力は、誰もが陥りうる恋のしがらみや葛藤をリアルに描いているところです。平凡な恋ならではの面白さが感じられるのがこの映画の良いところです。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

この映画は、恋愛に悩んでいるすべての人に見てもらいたいです。この映画の中には様々な人物が登場します。「何度も結婚と離婚を繰り返す人」、「人におせっかいをやくが自分は独身主義を貫いている人」、「同性愛者」、「夫に離別を言い渡された3人の子をもつ母親」、「結婚しているものの夫との趣味が合わない人」、「本当に好きな人になかなか振り向いてもらいない人」、6人それぞれの登場人物がそれぞれに悩みを抱えています。そんな中でジェインオースティンの本を読み解き、恋愛とはなんぞやと語りあう中には、共感できる点や思いつかなかった新たな視点が盛り込まれ、とてもためになります。単純なように思えてかなり奥が深い人々の恋模様を見て、自分の恋愛と重ね合わせてもらいたいです。きっと何か感じるものがあると思います。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

この映画には、様々な登場人物が出てきます。その中の誰か一人に注目してもいいし、全員の考え方を比べてみるのも面白いと思います。共感できるポイントがたくさんあると思うので、自身の経験と重ね合わせて楽しんでみてください。また、この映画を観終わったあとは、実際にジェイン・オースティンの著書を読んでみるのもいいかもしれません。映画のあの場面でつかわれていたのはこの話だ、という風に実際に読んでみることで映画の世界観をより深く感じることができると思います。あなたが普段感じている恋愛問題がこの映画を見ることによって何か少しでも良い方向に変わっていくといいなと思います。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

20代女性です。石川県在住です。大学に通っています。映画はあまり見る方ではないですが、テレビをつけて面白そうなものがやっていたらたまに見ることがあります。