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みんなのエンタメレビュー

感動した映画や面白かったドラマなどを掲載しているブログとなります。

フランスのアクション映画「「アルティメット」

洋画
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あなたが良いと思った洋画を教えてください

脚本・制作リュック・ベッソン 2004年のフランスのアクション映画「アルティメット」 パルクールと呼ばれる表現を映画に組み込んだ作品です。

なぜ、その洋画が良いと思ったのでしょうか?

俗にいうアクション映画の格闘シーン、特に打撃のシーンには痛みの感覚を伴わない物が多いと感じます。打撃といえば、個人的にはボクシングなのですが、ボクシング映画において、ストレートパンチがフィニッシュブローになることは、まずありえません。勿論、ほかのジャンルのアクション映画も同様です。印象に残るものはフック系のパンチ。その代表的な映画がロッキーだと思います。(ちなみにボクシングファンの私にとって、ロッキーのボクシングシーンはファンタジーであり、練習の場面と人間ドラマこそが真の見どころであると思っています。) 彼の動きを思い出すと、なぜタフなのかがよくわかります。首をねじり、体を回転させ、うつぶせにロープにもたれかかったり、キャンバスにたおれる。

 

その動きによって、パンチの威力を殺しているのです。彼があごの正面からパンチを食らい、相手にもたれかかるようにして倒れるシーンを想像するのは困難です。 その他のものでも、殴られた後、蹴られた後の動きにおいて、トリプルアクセルか?と見まごうばかりの回転するアクションが多いと思います。実際の競技などでは、当然、打撃による様々な倒れ方、倒され方、崩れ方をします。ボクシングのファンであるという自覚のできたころぐらいからわかったことですが、考えてみれば非常に簡単な話で、受け身が取れないからノックアウト負けをするのです。当たり前のことですが、ノックアウトされてしまうようなパンチには受身が取れないのです。

 

ですから、私にとって映画での立ち技、「殴る」「蹴る」ということの表現は、「ねじれてるな」「回転してるな」という感想にほぼ集約してしまいます。そのことを自覚し始めたあたりから、ただのアクション映画では満足できなくなっていました。 この感覚を吹き飛ばす、新しい格闘アクションにその後出会いました。その代表となるのは、「マッハ!!!!!!!!」と、この映画「アルティメット」です。「マッハ!!!!!!!!」の方は、スピード感あふれる走りや、非常に高く感じさせる跳躍、主演トニー・ジャーのしなやかさなども目につきましたが、特に、格闘というものをより鋭く、より重く、いかにも痛そう、これを喰らったら息が止まりそう、と思わせるアクションでした。

 

それに対して「アルティメット」は、「マッハ!!!!!!!!」のような格闘シーンもあるものの、より練られて、つくりこんであるのは、建物の中の壁や外壁を使って、人間が想像の赴くまま自由に移動することができる、と思わせる移動のアクションです。その中にスパイスとして、重そうなドロップキックや、頭の上に重そうなものをたたきつける、という格闘が含まれているといった感じです。 この二つの映画に共通していることは、新たな受け身の取り方を見せてくれたことです。「マッハ!!!!!!!!」は一見して受け身をとっていないように見えます。それが背筋を凍らせます。NG集やアクションの練習シーンをちらっとみても、ゾッとします。私にとってはそこがマイナスポイントです。

 

「アルティメット」は体操選手的な体の使い方や着地の仕方をしているし、「パルクール」であるということがちゃんと感じられます。なぜ、そういうアクションの結果になるのかが腑に落ちるのです。そのうえで、そのアクションの素晴らしさが伝わってくるのです。 「アルティメット」のストーリーは他のアクション映画の多くと同様に、お世辞にも褒められたものではありません。さらわれた妹を助けたいアウトローと、ある任務を任されたエリート警官が、互いの目的のためにタッグを組むという、「48時間」のような、いわゆるバディものです。

 

フランスの移民問題などの現状に対するメッセージも込められているとは思いますが、様々な道具がバカっぽい、安っぽい、ちゃちい、と感じられるところがあるので、そういったメッセージ的な部分はどこかへ消え去ってしまいます。 しかし、画面上で繰り広げられるアクションは一級品です。飛び降りたり、飛び跳ねるときの縦や斜めの動き、走りの疾走感、非常階段や排水のパイプやロープなどをつかんでの回転系、その他体を支持するパワー系の動き、それらを、救出に行く、逃げる、かわす、脱出するというストーリーの中に、巧みに組み入れることに成功していると思います。

その洋画がオススメだと思う方は誰?

アクション映画が好きな方。かっこいいリュック・ベッソンの映画だけでなく、頭空っぽなタイプのリュック・ベッソンも許せる方。子どものころ、木登りなど高いところが好きだった方。

これからその洋画を見ようと思っている方へのアドバイス

この映画を見た後に、ぜひパルクール動画も見ていただきたいです。マネはしないでほしいですが、彼らがどのような感覚で、街のモノをとらえているのかということがわかると、日々の通勤コースや散歩コースが、違った感覚(アルゴリズム体操+街のオブジェクト、といった感じ)で浮かび上がってくるかもしれません。そういった意識を喚起させるのが、この映画の持つ力だと思います。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

東京都 33歳 男性 無職