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鬼平の優しさが面白い小説「鬼平犯科帳」

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あなたが良いと思った小説と著者名を教えてください

鬼平犯科帳(1~24) 池波正太郎

なぜ、その小説を読むことになったのでしょうか?

テレビを見て、面白かったから、読んでみようと思いました。

その小説を読んで良かったと思う感想

兎に角、鬼平の何とも言えない心ある裁きが面白いのです。時には厳しく、時には優しく人情味のある裁きが大変面白く書かれています。犬と呼ばれる密偵が登場します。犬になる前は、立派な犯罪者です。と言っても、今で言うところの、強盗ですが、むやみに人を殺したりしていません。殺さず侵さずそんな、心ある強盗です。皆さんが知っているところで言えば、ネズミ小増次郎吉はご存知と思います。そう義賊で有名なあの次郎吉です。裕福なところからお金を奪って貧しくまじめに働いている人に分け与えた泥棒さんです。そんな殺さず侵さずを守っていた、泥棒さんが鬼平に捕まって鬼平のために働くのです。

 

この犬と呼ばれる人たちとの心の交流が何とも言えない面白いところでもあります。犬さんは自分と同業の人たちをつかまえる側に回っているわけですから、気持ちが揺れ動くのです。同じ同業者でも嫌な奴を捕まえるときは、たぶん気持ちは痛まないと思のですが、昔お世話になった人もいるわけです。この時の心の揺れが手に取るように伝わってくるのです。それは、昔の話ではあるのですが、現代の社会を生きる人間模様に、照らして考えてしまう自分がいます。憎きあいつを浮かべながら、本を読んでいる自分がいることに気が付くのです。そんなところも面白いところです。

 

犬さんが、本当は逃がしてやりたい泥棒さんを捕まるとkに、鬼平を裏切るか、どうか思い悩むのです。これは誰もがわかる心情だと思います。お世話になった人に裏切りになる行為をするかどうかという悩みです。しかし、鬼平はそんな心の動きをいつのまにかつかんでいるのです。鬼平はそんなこともお見通しです。しかし、最後の最後まで、鬼平はをんなことは口に出しては言いません。そんなところが、犬にとっては怖いところでもあるのです。こんな場面があります。

 

スリが辞めれない男が、スリをやめようと決意するのですが、一旦はやめるのですが、結局最後はスリをして捕まるのです、本当なら牢に入るところですが、鬼平はその場でスリの手を切り落として、江戸処払いとして助けてやるのです。厳しい処置です。犬の願いによってだけど命は助けるが、スリを働いてしまう、右手は切り落としてします。そんな怖いところが、面白いところでもあるのです。また、うさぎと呼ばれるちょっと優しい同心が登場します。この同心とのやり取りも面白いところです。そしてもう一つ、必ず酒屋ができます。そこで鬼平は天ブラ付きのざるそばを食べたりします。それが本当においしそうなのです。芋酒なるものが出てきます。

 

今で言うところの芋焼酎です。これを美味しそうに飲む場面があります。そんな食文化の紹介も何気ないところにされていて、江戸時代の食べ物に思いをはせることも楽しさです。この本を読んで、夜泣きそばが江戸時代にあったことや、すでに芋焼酎なるものがあったことも、初めてて知りました。そんな今でいう居酒屋に必ず、癖のある親父やおかみがでてきます。この親父やおかみと鬼平のやり取りもまた面白味があり味があるのです。そして、結構面白い料理をちょっとですが、紹介してくれるのです。

 

一度だけですが、同じよう料理を作ってみました。結構美味しかったですよ。こんにゃくの味噌煮です。こんにゃくをちぎって味噌を絡め、少しからしを入れて、びりっとした仕上がりにします。そして、それで芋焼酎を飲んでみてください。鬼平になった気持ちで酒が進みすぎて困ってしまいます。そして、当然鬼平の本を読むのです。また、鬼平犯科帳のファンになっていくこと請け合いです。いつのまにか、気が付くと24巻みんな読んでしまいますよ。それも一気にです、寝るのも惜しんで読みたくなっていきますよ。

その小説がオススメだと思う方は誰?

管理職をされているひと、または、人を使うがわにいる人にお勧めです。きっと人情味ある管理職と人気が上がること請け合いです。部下から、決断を迫られたときに、鬼平になった気持ちで人情味ある決断をしてください。部下のことを一番に考えながらも、仕事に支障がないような、決断ができること請け合いです。

これからその小説を読もうと思っている方へのアドバイス

1から順番に読んでいかれることをお勧めします。そして、読み終わった本を手元においてほしいと思います。読み返してもまた、面白味が湧いてくるのです。決して1度読んだからと本をてばなさないでください。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

歴史小説が好きな、ちょっと高齢のおじさんです。長い間教師をしていました。定年退職をしたばかりで、目下、仕事をだがしている最中です。本はいろんなジャンルを読みます。