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みんなのエンタメレビュー

感動した映画や面白かったドラマなどを掲載しているブログとなります。

この夏お勧めの本「安房直子コレクション4 まよいこんだ異界の話」 

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あなたが良いと思った小説と著者名を教えてください

題名「まよいこんだ異界の話4」 著者名 「安房直子

なぜ、その小説を読むことになったのでしょうか?

なぜその小説を読むことになったのか、そのきっかけとは、自分でも不思議なことですが、結婚して子供が生まれ、2、3年経った頃、この本に納められている「ハンカチの上の花畑」のことを急に思い出し、記憶の断片をたどるようにしているうち、もう一度読みたくて、この小説のことが頭から離れなくなりました。 おぼろげながら思い出せる内容とは、一人暮らしのおばあさんから預かった壷があり、ハンカチの上に壷を乗せて合言葉をつぶやくと、中から小人が出てきてそのせまいハンカチの上に菊の花畑をつくり、それを収穫し、壷のなかに戻っていくと、その壷の中においしいお酒が出来ている、という部分でした。  主人公は、このお酒のことを誰にも知られないように約束させられていますが、それをある日結婚した奥さんに知られてしまいます。  この話の結末がどうなったかをどうしても知りたくて、この小説の題名を頼りに探したところ、安房直子の作品集として再出版されていることがわかり、何十年ぶりかで読むことができました。

その小説を読んで良かったと思う感想

そして、読んでみて良かったと思うのは、今までずっと心の中で知りたいと思っていた結末にたどりつく事ができた、というスッキリ感を味わえたことが一番ですが、同時に何十年ぶりかで再読することで、当時子供のころには分からなかった様々な 発想が湧いてきたという、事実でしょうか。 子供の頃には、単純な理解しかしていなかったのですが、主人公の年代をおそらく超えてしまった自分が、読んでいるうちに多方面からこの小説の内容を読み取れるくらい、精神的に成長して深みを増したことが、ハッキリと確認できたのです。 自分で自分の成長に気づく、という感じです。 それと同時に、なぜ子供の頃の自分が、この小説の結末を忘れてしまったのかそこにも思いをはせる機会になりました。 実際、この話を読み進めていくと、幾度も人生の分岐点があり、選択をせまられる場面があります。主人公が選んだ選択肢にはらはらしながら、自分自身も体験させられる、読んだ後、軽く鳥肌が立つ感覚もあるのです。

その小説がオススメだと思う方は誰?

この本を私が薦めるなら、結婚して家庭を築こうとしている20代から30代の女性に読んでもらいたいと思います。 そして、子供を生み育てる時、この小説を心の片隅において、子供の成長を見守っていってほしい、と何故だか思います。 私も、我が子が乳幼児の頃に読み返しましたが、手のかかるわが子から少し気持ちを離して、自分自身を見直す休息の時間を持てたような気がします。 そんな風に思わせる清らかな流れのようなものを、この著者の安房直子氏には感じます。  この小説は、本来児童文学なのかもしれませんが、「世にも奇妙なお話」なので、ミステリー小説として、ぜひいろいろな事を想像しながら読んでもらいたいですね。 この「安房直子コレクション4、まよいこんだ異界の話」には他の小説も収録されているのです。「ライラック通りの帽子屋」「丘の上の小さな家」「三日月村の黒猫」の三作に加え、エッセイ好きの著者がそれぞれの作品に対して解説した エッセイが掲載されていて、より深く小説を読み進めることができます。

これからその小説を読もうと思っている方へのアドバイス

これから、この本を読む方へアドバイスをするなら、この小説に正解を求めず、読んでほしいと思います。 生き方にはいろいろな選択肢がある、どれを選んで、どのように生きていくのか、それを決めるのは自分自身 ではないでしょうか。 世の中にはこんな人もいる、社会の底辺で生きている人たちの気持ちを想像してみる、この小説を読むと、自分はどんな風に生きて行こうとしていたのだろう、と改めて考えさせられるかもしれません。この小説は随分前に書かれたものですが、今の 社会で起きている事件を示唆しているこわさ、それを感じ取ってもらえたら、私がこの本をおすすめした理由も分かってもらえるのでは、と考えます。 安房直子氏の作品集は、この他にも偕成社から出版されていて、この、「ハンカチの上の花畑」はシリーズ4作目になりますが、そのほかにも名作「北風のわすれたハンカチ」「ちいさいやさしい右手」はシリーズ1の「なくしてしまった魔法の時間」におさめられています。シリーズ4を読んで気に入ったという方は、ぜひ、シリーズ1作目から読んでみて欲しいと思います 安房直子コレクションは全7巻、2004年に出版されています。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

こんにちわ、島根県に住む40代の主婦です。夫と10代の息子と暮らしています。 島根県は田舎かもしれませんが、ネットの普及した現在は買い物にもそう困ることもなく、 自然には恵まれて住むのにはお勧めの県ですよ。子育て環境にも向いているのではと思います。