みんなのエンタメレビュー

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私が好きな小説は、舟を編むです。

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あなたが良いと思った小説と著者名を教えてください

私が心の底から良いなと思った小説は、三浦しをんさんの「舟を編む」です。これは、映画化もされています。小説も読み、映画も観ましたが、これは断然活字で見る作品だなと思いました。すごく丁寧に作られています。この小説は、辞書を作りあげていく物語がメインとなっているためか、この小説自体の言葉の言い回しがすごく丁寧で、それが読む側には優しさとして伝わってくる部分がありました。読んでいる最中も、読んだ後も、とても優しい気持ちになれ作品です。

なぜ、その小説を読むことになったのでしょうか?

私が、この小説を読むことになったのは、著者です。三浦しをんさんの作品が大好きだったからです。三浦さんの作品は、小説よりもエッセイの方がオススメですね。正直言うと。笑えます、元気になります。三浦さんのエッセイは、何を読んでも面白いと思います。たまに、三浦作品でも、話題になったものは小説も読みます。全部ではないですけど。そこで、この「舟を編む」と手にしました。タイトルからして惹かれますよね。舟を編むとは、一体何だろうと、また本の装丁がすごく綺麗だったのも、舟を編むを手にした理由です。ゆっくり読もうと思ったのですが、これは一気に読んでしまいました。面白くて。

その小説を読んで良かったと思う感想

まず、辞書の作り方、出来方が分かることです。小学生の頃から、何気なく手にしている辞書。よく考えれば、膨大な言葉の意味などが書かれているのですから、作る方も大変な苦労があるのだと思います。小説で描かれて、私が想像しているよりも、はるかに大変な作業なんだろうなと思います。何かをつくりあげていくことの大変さが分かる小説です。自分が目にするもの、手にするものなど、どこかで誰かが大変な思いをして作り上げているのだということを再認識することが出来る作品です。この作品を読んでから、再度辞書を引くようになりました。

 

大学時代は、言葉を調べることも多く、インターネットなどを使ったり、電子辞書を使っていましたが、何だかこの作品を読むと、本の辞書で調べたくなり、それからは辞書を使って、時間はかかりますけど、大学時代ほど言葉を検索することもないので、調べています。 あとは、言葉の大切さが分かります。相手に何かを伝える時というのは、言葉を使って伝えることが多いです。何気な会話もそうですが、自分の中にある気持ちを外に出して誰かに伝える時は、言葉にしなくてはいけないですから。思っているような言葉にならないこともありますけど。今までも、それなりに言葉を大事にしてきたつもりですが、それ以上に言葉を大事にするようになりました。メールやSNSなどを利用してしまうと、言葉を使うことに甘えが出て来てしまいます。最近は、絵文字などもありますから、そうではなく、自分の言葉をしっかりと伝えることの大事さを改めて考えさせられたのは良かったと思います。

その小説がオススメだと思う方は誰?

先ほども言いましたが、メールやSNSを使っている人こそ、読んでほしい小説ですね。最近、メールやSNSを使っている人がほとんどだと思うので、老若男女問わずにオススメしたい作品です。メールやSNSの投稿の際に絵文字に頼るなとまでは言いませんが、やっぱりそれでごまかされてしまうことも多々あると思うんです、大事なことを言う時でさえも。なので、ごまかしが効かない言葉作りをしているこの舟を編むを読んでほしいですね。便利になっていますけど、便利になるには、色々な過程があったことも分かってほしいです。インターネットで何でも調べられる世の中ですが、それだけじゃないことを分かってほしいです。最近、手紙、文字を書いていない人にも読んでほしい作品です。きっと、誰かに手紙が書きたくなるような作品です。それも、大事な人に。ノスタルジックな世界に引き込まれてしまうと思います。便利な世の中ですが、昔には昔ながらの良さがあることを、言葉だけではなく、色々な面で再認識させられる作品だと思います。

これからその小説を読もうと思っている方へのアドバイス

映画もDVDやBRで販売やレンタルされています。日本アカデミー賞を受賞したので、小説を読んだことがなくても、映画は観たことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、この作品は、活字を読むことに意味があるように私は思います。内容は、同じですが、映画とは別物だと思って、舟を編むの小説を読んでもらえると嬉しいです。読書とは、想像することです。映画では味わえない世界観が、この作品では小説を読むことで味わえますから。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

茨城県在住、32歳の女性です。独身です。趣味は、読書です。ジャンルを問わずに、読みますが、一番読むのは小説です。海外作品よりも日本文学が好きです。