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みんなのエンタメレビュー

感動した映画や面白かったドラマなどを掲載しているブログとなります。

わたしがおすすめする小説は「所有せざる人々」です

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あなたが良いと思った小説と著者名を教えてください

アーシュラKルグウィンの「所有せざる人々」です。

なぜ、その小説を読むことになったのでしょうか?

私は最近までMOZUというTBSとWOWOWの共同制作で作られたドラマを見ていました、そのドラマも原作となった誰だかのハードボイルド小説があるようなのですが、正直そちらにはあまり興味がそそられませんでした。  そのドラマのストーリーはある公安警察が主人公でその奥さんが(彼女も元公安警察)爆弾事件によって命を失います。その事件にはある東ヨーロッパの国のテロリストが絡んでいたり、それと結びついていた日本の活動家(爆弾を抱えていた張本人)、またその背後に潜んでいるこの国を裏で管理するセキュリティー会社など様々な陰謀が渦巻いています。

 

主人公はそうした陰謀を解き明かし妻の死んだ真実だけを追い求めて、目の前に立ちはだかる組織と対峙することになります。実は公安組織によって雇われた殺し屋の存在が明らかになってくるなかで、とある登場人物がこんな話を主人公に語ります。  「オメラスという理想郷のことを知っているか?それは小説に出てくる架空の町のことでそこでは、身分もなく、豊かな自然に囲まれ、物質的にも精神的にも、誰もが幸せに暮らしている。しかし、その街のはずれには誰も行かない地下室があってそこでは一人の小さな男の子が閉じ込められ居るのだ。その子はいつも出してくれーと牢獄のなかで泣いているのだが、誰もその声を聞くものはいない、食べ物も最低限度のものしか与えられず、その姿は汚物にまみれていている。  

 

実はオメラスにはその理想郷が保たれるにあたって一つ条件があった、それはその地下室に一人の子供を閉じ込めておくということが条件でオメラスに住む人々はその事実を、ある一定の年齢になるとみんな知らされるということだった。だから、そこの住人たちはみんなその地下室の事を見て見ぬふりをしているということだったのだ。」  この話はこのドラマにおいて重要な部分を担っており、ドラマの中でもオメラスの地下牢に閉じ込められている人間が公安組織によって巧妙に入れ替えられている、様々な登場人物がその役割を負わされることが上手に描かれたいました。  

 

そして私はこの小説をインターネットで調べてみると、こんな話が書かれていました、この小説はアーシュラkルグウィンの短編小説に書かれたもので、話の後半には、ここから去る人々が幾人かいるということが書かれているとのことでした。  これはまたマイケル・サンデルというハーバードの白熱教室で有名な倫理学を得意とした教授においても「オメラスから去る人々」要するに、誰かが犠牲を払ったうえで成り立つ幸福社会よりも、何もなくても人々が助け合うことによって人は幸せになるのではといった考えが成立することの引き合いに出されたことで再び注目浴びたのとも言われています。  そしてこの話には続編があるとも書かれており、それがこの「所有せざる人々」という小説でした。<

その小説を読んで良かったと思う感想

この小説を読んでよかったと思うことは、とても難解なロジックが幾重にもなっているため、単純にこうした哲学的な私にも読みごたえがある点でした。はじめは正直読んでいてつらくなるくらいに難しく、または少し退屈に感じてしまいましたが、次第に話はスムーズに展開していくので、ある意味山登り、登りのあとは下りのような感覚で読むことができました。  

 

この話には二つの対極的な星が登場します、一つはウラスといって伝統を重んじ、人々の生活には雲泥の格差があり、物を所有することによってその世界はなりたっています。もう一つのそこから離反し、オドー主義という精神のうえでアナレスという惑星に移住した人々の世界があります。そこでは人々は何も持たずみじめな生活をしていますが、人々の目はきらきらと輝いているというものです。  話はもちろんこんなに単純なものではなく、二つの星がとてもよく描写され、ウラスにウラスであるよさ、アナレスには アナレスである腐敗したシステムなど単純にどちらがいいとはいいきれないように書かれています。

その小説がオススメだと思う方は誰?

 この小説はやはり哲学的なものが好きな人に読んでもらいたいと思います、作者は若干左よりの人のようですが、単純にそうした主義を迎合していないので、幅広い知識を持つ人に読んでもらいたいです。  

これからその小説を読もうと思っている方へのアドバイス

時間の謎、人と人との真の関わりあい方、所有することによって心が囚われてしまうことなど様々な智慧が詰まっていると私は思いますのでぜひ!

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

私は神奈川県のいわゆる湘南地域に住んでいます、生まれた時からずっと引っ越しなどはしたことはありません。性別は男性で職業はフリーターのようなものです。年齢は33歳で普段は朝近くにある大型スーパーで働いています。