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大好きな井上陽水の『夢の中へ』

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あなたが良いと思える歌を教えてください

(※記入必須!) 私が好きな曲は井上陽水の『夢の中へ』です。 もともとフォーク少年だった私は日本の70年代のフォークを聴き漁り、楽しんでいました。日本のフォークシンガーの中で井上陽水はスター的な存在でありながら、その世界観は非常に独特で、時に暗く、時に不思議でファンタジ-な楽曲が沢山あったので私はすぐにファンになりリリースされているアルバムを聴きまくりました。そんな中で出会ったのがこの『夢の中へ』でした。

 

この曲は1973年にリリースされ、陽水の最初のヒットとなった楽曲です。売上枚数はなんと20万枚。当時の売上枚数としては驚異的な数字で、オリコンチャートにもベスト20位にランクインしました。(当時フォークミュージシャンの楽曲がランクインすることは非常に珍しかった) 今聞いても色褪せない洒落たサウンドは、陽水が好んで聴いていたビートルズの影響だと言われています。 当時、日本のフォークミュージシャンの中ではボブ・ディランジョーン・バエズなどが流行していた中、ビートルズを好きだった陽水は珍しかったようです。夢の中へは当時、日本で作られていた楽曲のサウンドとは一線を画したロックチューンであり、フォークミュージックの枠を飛びだしたような異質な存在とも言えました。

 

このため井上陽水吉田拓郎かぐや姫泉谷しげるなどのファンからは少し敬遠される存在でもありました。 しかし、私はこのサウンドが妙に好きで好んでよく聴いていました。 垢抜けたギターリフから始まるイントロや明るいかと思いきや、よく聴いていているとそうでもない暗めの歌詞、そして陽水独特のハイトーンで粘りのある声…。全てが少し難解でかつインテリジェンス、そしてそれが妙に魅力的で癖になってしまい、しばらく抜け出せれませんでした。

なぜ、その歌が良いと思ったのでしょうか?

私は皆が聞いているような歌謡曲…所謂王道と呼ばれるようななものは敢えて聴かない!という典型的な天邪鬼でした。当時若かった私はかなり拘りを持って音楽を聴いているタイプでしたので、流行りの音楽には一切耳をむけずひたすら自分の好きな音楽だけを聴き、それで満足していました。 そんな私の閉鎖的な時代のアイドルが井上陽水でした。

 

彼の存在は異質でした。 吉田拓郎高田渡などを好んで聴いていた私にとって、彼の音楽センスは最初受け付けられない、垢抜けたものでした。 しかし心の何処かに引っかかり、気になって何度も聴いていくうちにその世界観にどんどん引き込まれていき、最後には抜け出せれなくなりました。 当時の所謂フォークとは異なり、音楽的な土台がしっかりした限りなくニューミュージックに近い新しい音に魅了されたんだと思います。

 

また、外見もモジャモジャの頭にサングラスという謎めいた外観で、この難解な歌詞を歌われると、この井上陽水という男はどんな存在なんだろう…と、どんどん気になって、彼のことを調べ始めました。 こう振り返ると私がこの『夢の中へ』を好きになった理由は、井上陽水の人間性に惹かれた…ということになります。 まさしく人間性がサウンドに有り有りと写し出されていますから。

その歌がオススメだと思う方は誰?

『夢の中へ』は色んな方にカバーされ、親しみのある曲になっています。イントロを聴けばすぐに分かる強烈なギターリフに一見分かり易いようで実は深い歌詞…そこに皆惹かれるのだと思います。 しかし、その認知度も私達30代がギリギリかもしれません。 今の10代の若者はまだ知らない人が多いと思います。 なので、若い方にもこの『夢の中へ』を聴いて貰いたいと思います。 聴けばきっと好きになると思います。 色褪せない楽曲、そして深い詩の世界観は若い方にも共感を得る部分があると思います。

これからその歌を聴こうと思っている方へのメッセージ

この曲を聴くと、音楽好きな人は探究心が湧いてくるかもしれません。 私のようにこの曲がきっかけで聴く音楽の幅が広まった…という人も出てくるかもしれません。 因みに私は陽水→はっぴいえんどという流れで音楽の幅が広まって行きました。 その後シュガーベイブ山下達郎、センチメンタルシティロマンスなどのシティポップを聞き漁るようになり、やがでソウルミュージックに傾倒して行きました。

 

そのきっかけを作った人物が井上陽水だったのです。 身構える必要は有りませんが、井上陽水の音楽、詞の世界観はかなり濃厚です。 どっぷりと使ってみて、その濃い世界観を楽しむことをお勧めします。 そして好きになってしまったら、そこからルーツを辿って色々と掘り下げて聴いていくともっともっと音楽が好きになります。 是非、それも踏まえて楽しんで頂ければと思います。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

私は北海道に住む30代男性、一般の民間企業に務めるサラリーマンです。 趣味は音楽鑑賞、洋楽・邦楽問わず何でもよく聴きます。特に好んで聴くのは60年代~70年代のブルースロックやカントリーロックです。