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BANK BANDの「to U」が好き

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なぜ、その歌が良いと思ったのでしょうか?

BANK BAND(音楽プロデューサーの小林武史 Mr.Children桜井和寿を中心に結成されたバンド)。私は二人の娘がまだ0歳と2歳で、一番子育ての大変な時に、隣町のゴスペルサークルでこの歌に出会いました。  そのころは子育てが大変であるにも関わらず、主人の協力がほとんど得られず、夫婦仲は冷え切り、 子供もまだ何もわからない歳だったので、危ないことをするたびにやめさせなくてはいけなかったし、 エンドレスに世話をしなくてはいけないことがストレスでいつもイライラしていました。  

 

もうどこにも出口が見つからない毎日の怒りと、すぐに八つ当たりしてしまう自分を責める苦しみに、 地獄のような日々で、結婚したことを心から後悔していました。  ゴスペルサークルへ行ったのそんな日々から解放されたいという思いがあったからです。  サークルへは子連れで行くことができました。  

 

数年前とは全く変わってしまった今の生活と主人との関係に自分は道を外れてしまって死ぬまでこんな日々が続くのだ と思い、一日も早くこの人生が終わってほしいと、ただ理性でなんとか生きていただけの日々でしたが、 この歌を歌って歌詞が自分の中に入っていくにつれて、大変なのは自分だけでなく、主人も子供が2人になって 家族を養っていかなくてはいけないという大変な想いの中で仕事を頑張ってきてくれているのに、自分がそれを理解しようと していなかったことに気づきました。  

 

子供ができる前、結婚する前の自由で華やかささえ感じられた若いころに理解していた愛と、結婚して子供ができて、 自分の思うとおりに何一つできなくなった時に理解する愛とでは全く意味が違います。  愛とは何なのか・・・「本当の意味は分からないけど」と歌詞の中では歌われています。  愛とは歳を重ね経験を重ね意味が変わり、深く理解されていく、変化していくからこそ答えがないのだと私は思います。  サークルでこの歌を覚えて帰った夜、私は何度も口ずさみ、自分を励まし、自分の心が正しくあるように変わるよう、 繰り返し繰り返し歌いました。  

 

今思うとそれは小さな子供に新しい言葉を教えるように自分の心に教えていくことに似ていたと思います。  その後、私が主人に心を開くと途端に家庭の中はどんどんとよくなり、主人の仕事も上手くいき、私は、それまでの自分の 為だけに生きることばかり考えていた自分を改め、家族のために生きることを生きがいに感じるようになりました。

 

 主人もそれまで気が狂った鬼婆のように怒り狂う私の人格を否定しようともせず、ひたすら私の変わるのを じっと耐えながら待ってくれていたのだということも気づきました。  私の影響を受けて、一緒に怒り狂ってしまうような人だったら、最悪の結果が待っていたでしょう。  このことを通して、主人の強さも知り、またその強さを主人の中に育んできた主人の両親やその両親を 育ててきた祖父母の強ささえも感じられました。

 

そんな風に愛が人から人へ伝わるものだと考えさせて くれたのもこの歌です。  音楽がこれほどまでに人を変える力があるのだということを体験し、このことをきっかけに私は音楽療法の勉強も 始めました。  自分の心が正しくなっていくほど、子供たちにも正しいことを伝えてあげることが出来るようになっていきます。  

 

子供のころは道に外れたことを大人に叱られて戒められたりしながら自然とモラルについて理解してゆき、 良いこと悪いことを解るようになっていきましたが、大人になって自分の心と考えを一筋縄で縛れないようになって しまった今、理性だけで自分を正しい方向に進ませようとするのはとても辛く苦しいことです。  

 

その人の中に本当の意味での人のためになりたい、社会の役に立ちたい、人を愛したいと思う気持ちを起こさせる ことができるのは戒めではありません。  ジョン・レノンが歌で世界を変えたいと言った意味がとてもよくわかります。 toUの歌詞の中に「誰かを通して、何かを通して、思いは繋がっていくのでしょう」という言葉があります。

 

 歌を通して私が変わって、私を通して子供たちも変わって、今は学校などで、子供たちが自分自身の力で 周りの人を変えていると感じることさえあります。  すべてはこの歌がきっかけでした。  もしあの時、この歌に出会えなければ、今もまだ暗い気持ちのまま苦しい日々を送っていたかもしれません。

その歌がオススメだと思う方は誰?

 子育て中のお母さん達にぜひ聴いてもらいたいです。  小さな子のお母さん達は、ほとんどがその数年前に、自分のためだけの時間を過ごせる日々を送っています。  自分のためだけに過ごす時間があったころから、子供や他の家族のために生きることが中心になってくる生活は なかなか受け入れられないことです。  

 

しかし、自分もそうやって両親や周りの人にお世話になって生きてきたのです。  この歌は愛とはこうである。こう考えなければいけないという理性的なもので自分を コントロールするのではなく、人を愛するということが美しいと自然に感じさせてくれると思います。

これからその歌を聴こうと思っている方へのメッセージ

 自分を無理に変えなくてもいい。自然と人を愛することが出来るようになるまで、自分の中に 人を愛することをできる心があるのだということをどこまでも信じて愛を感じられるまで この歌を聴き、歌い続けてほしいです。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

36歳主婦、二人の小学生の娘と主人の4人暮らし