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みんなのエンタメレビュー

感動した映画や面白かったドラマなどを掲載しているブログとなります。

NHKの特別ドラマ「坂の上の雲」全13話がお勧めです

日本のテレビドラマ
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なぜ、そのドラマが良いと思ったのでしょうか?

坂の上の雲」は司馬遼太郎原作によるドラマです。 物語は帝国海軍参謀の秋山真之を主人公に、明治維新後の日本が急速に近代化を遂げながら、大帝国のロシアに日露戦争で勝利するまでを描いています。 物語は秋山真之と兄で帝国陸軍騎兵旅団長の秋山好古、さらに彼の親友で俳人正岡子規の3名を軸に展開されます。

 

秋山兄弟は切磋琢磨しながら郷里の愛媛で思春期を送り、東京にでて勉学に励むうち、日本の将来を見据え、軍人の道を志すようになります。その一方で正岡子規は新聞社に所属して俳句という新たな表現の可能性を探りつつも、肺結核に冒され、夢が果たせぬまま一生を終えるのです。 このように3人の若者を軸に、成長物語として明治特有の濃厚な人間ドラマを展開しつつも、もう1人別に主人公がいることに気付かされます。

 

秋山真之日英同盟の成立に伴いイギリスに留学し、海軍の技術を学びます。一方の秋山好古はフランスに留学し、フランスから騎兵の技術を学ぶのです。西洋列強に追いつくために必死に努力する秋山兄弟の姿は、それこそ明治維新後の日本そのものの姿であって、この「坂の上の雲」のもう一人の主人公は、まちがいなく「日本」そのものなのです。

 

そして、この「坂の上の雲」を面白く見ることができる最大の理由が、日露戦争に日本が勝つという結論を私たちが知っているということにあります。ハッピーエンドがあらかじめ約束された恋愛映画を見るような安心感を持って、このドラマを見続けることができるのです。 そして、このドラマは日本以外の場所も舞台となっています。

 

敵国ロシアには秋山真之の先輩、広瀬武夫駐在武官として派遣され、ロシアの実情を探ることになります。 第二部では、広瀬武夫の視点からロシアを舞台にドラマが展開されるのですが、そこではロシア人キャストが登場しロシア語での会話が繰り広げらえるのです。 外国でのロケと外国人キャストの出演という、本格的な映画であっても困難な設定の実現には、潤沢な予算をもった作品でしかないと実現できないものです。

 

このような外国人キャストが多数出演していることにより、作品のリアリティーが格段に高まっていて、見応えのある作品に仕上がっています。 また、この「坂の上の雲」には濃厚な人間ドラマとは別の、戦争ドラマという側面もあります。 第3部になると日露戦争が始まります。 有名な203高地をめぐる戦いでは、世界で初めて機械化された重火器のが戦場に導入され、その結果兵士が次々に倒されていく熾烈な戦場の様子が克明に描かれています。

 

さらに、このドラマ最大のクライマックスは日本海海戦です。 日露双方の戦艦が、編隊を組みながら壮絶な砲戦を繰り広げる様子が優れたCGによって再現され、その迫力はハリウッド映画にも劣らないものです。戦闘シーンを見ているだけで興奮すること間違いなしで、そのようなリアリティ溢れる映像を日本のドラマで実現出来たという事実に、驚かざるをえません。

 

また、役者たちの好演も見逃せません。 秋山真之役の本木雅弘をはじめ、秋山好古役の阿部寛正岡子規役の香川照之、いずれも日本映画で活躍している本格派の俳優たちです。この作品には、いわゆる新人アイドルのような演技経験に乏しい人物は一人も出演していません。

 

従って、俳優の演技の稚拙さにせっかくの作品が台無しになってしまうということなく安心して最後まで鑑賞することが出来ます。 特に、病床の正岡子規を演じる香川照之は、徹底して体重を落として役作りをしており、彼の壮絶な演技を見るだけでも、この作品を見る価値があります。

そのドラマがオススメだと思う方は誰?

まず、社会人の男性、特にサラリーマンにお勧めです。 軍隊はやはり会社組織に似ており、その中で参謀あるいは旅団長として活躍する秋山兄弟は、組織を動かす人間として尊敬に値します。 また、歴史を勉強する中高生にもお勧めです。

 

作品は日露戦争が行われた1904年当時の世界史について詳細に描き込まれていて、ドラマを見るだけで20世紀初頭の世界情勢に関する知識が身につきます。 また、この作品は登場人物が軍人が多く、男性向けのドラマと思われがちですが、実は女性向けの面もあります。

 

正岡子規の妹、菅野美穂演じるところの正岡律は、病床に触れる兄の看病の傍ら秋山真之に向けられた恋心についても、丁寧に描写されています。秋山真之がどういう選択を行い、誰と結婚するのか、そういう恋物語として見た場合、この作品は女性にも楽しめるようになっていると思います。

これからそのドラマを観ようと思っている方へのアドバイス

司馬遼太郎原作の小説を読んでいる必要はまったくありません。 事前の準備なく作品を見ても、完全に理解出来るだけの情報量が作品にはあるので、まっさらな状態で見ても大丈夫ですが、日清戦争から日露戦争に至る歴史について、少し学習しておくと、より作品の理解が進むと思われます。

 

カンタンな自己紹介・プロフィール

 

38歳男性。福岡在住、法人営業系のサラリーマンです。