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「世界の中心で愛をさけぶ」小説、映画化の次のドラマ化にも!

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なぜ、そのドラマが良いと思ったのでしょうか?

このドラマは小説からの映画化がされ、その後にドラマ化として連続ドラマが放送されました。映画の大ヒットの後のドラマ化という事で、どんな作品でも初めに作られた後のリメイク作品は、映画からドラマ、またドラマから映画と続く時には賛否両論が起きるようです。通称「セカチュー」と呼ばれた「世界の中心で愛をさけぶ」は、主演に山田孝之綾瀬はるかというキャスティングでドラマ化されました。

 

映画のキャストとの比較等を当時は良くされたようですが、私的にはどちらも素晴らしかったと思います。このドラマのストーリーは映画と似ている部分が多いですが、多少の違いもあります。 ドラマでも少年期と成人期の朔太郎では、ダブルキャストとなっていました。勿論ドラマの主演の山田孝之は若手実力派俳優と言われる実力の持ち主であるので、成人期の朔太郎も演じ切る事は可能であったと思いますが、やはり似ているイメージの緒方直人に変わった事で、はっきりと年代の移り変わりを視聴者にイメージさせたかったのだろうと思います。

 

ドラマでは、少年期と17年後の成人期とで現代と過去が交錯しながら物語は進んで行きました。それでも2人の主人公に感情移入をする事が出来たので、2人の俳優の実力の証と言えるのではないでしょうか。 お馴染みの「セカチュー」であるので、多くの方がそのストーリーをご存知だと思います。それでもドラマでのストーリー展開としてオリジナルの部分もあったようなので、簡単に紹介します。

 

朔太郎は同じ高校の同級生である亜紀に次第に好意を寄せるようになり、恋敵の友人との関係に悩みながらも次第に2人の距離は短くなって行きます。途中で朔太郎がラジオに投稿をした内容について亜紀を怒らせるという事件も起きますが、程無くして2人は元の仲に戻る事が出来ます。

 

恋敵との友情も壊れる事無く、上手く行き掛けていた矢先に亜紀は体調に異変を感じるようになります。 朔太郎は友達の画策で無人島に2人で行く事になりますが、体調のすぐれない亜紀は母親に黙って出掛けてしまいます。無人島についてから2人だけしか居ない事を知った二人ですが、お互いに好意を持っている事を認識し合っていた二人は楽しい時間を過ごします。そして迎えの船が到着し帰ろうとしたその時、亜紀は突然倒れてしまいます。 その後病院に運び込まれた朔太郎は亜紀が白血病である事を知ります。二人だけで無人島旅行に行った事に腹を立てている朔太郎を亜紀の父親は当然許すはずはありません。

 

勿論、それにはこんな重病である娘を振り回したという事も大きな理由となっていました。 朔太郎は亜紀への面会も許されずにいましたが、ある時仲間の寸劇を病室で披露した時に亜紀が見せた笑顔を見た父親は、考えを変え、朔太郎の亜紀への見舞を許可します。それ以降は朔太郎は毎日のように亜紀を見舞う事になります。 そうこうしている内に朔太郎は高校のオーストラリアへの修学旅行に行く事をためらうようになりますが、亜紀の勧めでオーストラリア行きを決断します。旅行のお土産は、世界の中心と言われるエアーズロックの上から撮った空の写真でした。

 

亜紀はその写真を病室に飾りますが、それを見るにつけオーストラリア行きを切望するようになります。最後に自分の命がいくばくも無いと悟った亜紀は自分はオーストラリアで死にたいと言い出すようになり、朔太郎は亜紀の願いを叶えてやりたいと考え2人で出掛ける計画を立てます。亜紀の考えにより、結局は空港に別々に辿り着く事となるのですが、そこで力尽きてとうとう亜紀は倒れてしまいます。

 

それが朔太郎が生きている亜紀を見た最後となったのです。 その後成長した朔太郎は医療関係に進み、新しい家庭を築く決心をして亜紀の父親に報告に行く事になります。 このようなストーリーでしたが、朔太郎演じる山田孝之の純粋で一生懸命な人物像は、このストーリーを涙無くしては視られないドラマに作り上げられていました。

 

柴咲コウの「かたちあるもの」の歌はドラマをとても盛り上げてしましたし、またこの歌を聞くと朔太郎と亜紀の姿が脳裏に浮かぶという方も多いのではないでしょうか。 人を愛する心とはどんなものか、純粋に人を思うという事はどんな事なのかを爽やかだけど、どこか不器用な朔太郎として見ている人に訴えかけていたドラマであったと思います。

これからそのドラマを観ようと思っている方へのアドバイス

冒頭にも述べましたが、原作があって映画があった後にドラマとして作られた事で、様々な先入観を持ちながらこのドラマを見る方もいらっしゃるでしょう。それでも現在は山田孝之綾瀬はるかは演技者として評価を受ける位置に達している事を考えると、今ではそんな二人の競演はその後の「白夜行」までは無い事を考えても、貴重な共演作品と言えるでしょう。 そんな事を考えながらドラマ版をご覧になるのも良いのではないでしょうか。

カンタンな自己紹介・プロフィール

48歳専業主婦、埼玉県在住、夫と娘と息子との4人家族  趣味は読書や音楽鑑賞